ジャパン マリンユナイテッド(JMU)は4月3日、広島の呉事業所でLOTUS SHIPHOLDING S.A.社向けのVLCC(大型原油タンカー)「豊弥(とや)」を引渡した。
<豊弥>
豊弥は、マラッカマックス型VLCCの次世代船。「LEADGE-Bow」と呼ばれる船首形状や、新騒音規則にも配慮した低風圧居住区を採用し、実海域性能を向上させているほか、低抵抗・高効率を追求した最適船型や、社独自の省エネデバイス「Super Stream Duct」「SURF-BULB」「ALV-Fin」の最適化、最新式電子制御エンジン、低摩擦塗料、大直径プロペラの採用などにより、燃費性能の向上を図っている。
また、1月1日から一般海域へ適用された燃料油中の硫黄分濃度規制に適合するためSOxスクラバーを搭載しており、GHG排出規制のEEDIに対しては2020年以降の契約船に適用されるPhase2レベルを先取りして満足するなど、環境にも配慮されている。
■豊弥の概要
全長:339.5m
幅:60.00m
深さ:28.50m
喫水:21.05m
載貨重量:31万1393トン
総トン数:16万597
主機関:W7X82 ディーゼル機関1基
定員:34名
船級:ABS
船籍:パナマ
JMU/WAN HAI LINES向け中型コンテナ船の引渡完了