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UDトラックス/クオン等をリコール

2020年05月19日/IT・機器

UDトラックスは5月19日、国土交通省にクオンのリコールを届け出た。

不具合の部分は1.緩衝装置(Vロッド)、2.原動機(プレヒータリレー)、3.動力伝達装置(フロント及びインターアクスルプロペラシャフト)。

1.緩衝装置(Vロッド)については、重ね板ばね式緩衝装置付大型トラックのVロッドにおいて、センタージョイント部ボールスリーブの表面加工が不適切なため、ボールスリーブとボールレース間の摩擦抵抗が大きくなるものがある。そのため、段差乗り越えなどの大きな変動等を繰り返し受けると、ボールレースが摩耗し、センタージョイントのハウジングが破損して、最悪の場合、走行安定性が損なわれるおそれがある。

改善措置では、全車両、Vロッドを対策品に交換する。

リコール対象車の台数は計2590台。不具合の件数は6件、事故は無し。

2.原動機(プレヒータリレー)については、 原動機の冷間時に始動性を補助する吸入空気予熱装置において、プレヒータリレーの防水・防錆加工時の脱泡が不十分なため、希に気泡が回路基板上に残存し、温度上昇によって気泡内で微少なガスが発生することがある。そのため、ガスによる化学変化により当該リレー回路が短絡し、常時通電状態となり、警告が表示され、最悪の場合、プレヒータリレーが過熱して焼損・火災に至るおそれがある。

改善措置では、全車両、当該リレーのアース配線にヒューズ(2A)付き配線を追加する。なお、配線の追加後に警告表示が出た場合は、プレヒータリレーを新品に交換する。

リコール対象車の台数は計1万8386台。不具合の件数は2件、事故は1件一部焼損。

3.動力伝達装置(フロント及びインターアクスルプロペラシャフト)については、フロント及びインターアクスルプロペラシャフトにおいて、ユニバーサルジョイントの製造管理が不適切なため、ベアリングカップ内にスラストワッシャーが組付けられていないものがある。そのため、ベアリングカップの遊動でシールが損傷し、潤滑不足でベアリングが焼付き、ユニバーサルジョイント部が破損して、最悪の場合、プロペラシャフトが脱落して走行不能となるおそれがある。

改善措置では、全車両、ユニバーサルジョイント部のガタを点検し、基準値を超えている場合は、当該プロペラシャフト一式を良品に交換する。

リコール対象車の台数は計7074台。不具合の件数は50件、事故は無し。

■型式等は下記URLを参照。
https://www.mlit.go.jp/common/001344242.pdf

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