日本郵船は9月25日、ジャパン マリンユナイテッド(JMU)と新造船の建造契約で実海域での推進性能を保証する条項を導入することに基本合意したと発表した。
従来、造船契約では波風のない平穏な海象下での船速と馬力の関係から保証速力を定義し、建造中に行われる海上公試運転で相互確認を行うことが一般的だった。
そのため、たびたび荒天海象に遭遇することもある実海域での推進性能を見極めることが困難で、海運会社が船を調達するうえで重要な課題となっていた。
今回導入することになった条項は、この実海域での性能を保証するもの。新造船の就航後、一定期間必要データを収集し、両社で相互に検証した上、保証値の達成度を確認することで、波や風のある海象条件での船速と馬力の関係を保証する。この取り組みは今回の契約だけでなく、今後他の船種の建造時にも適用される。
JMU/WAN HAI LINES向け中型コンテナ船の引渡完了