ドローン物流/長崎県五島市で遠隔医療の離島モデルを構築

2020年10月22日 

五島スマートアイランド推進実証調査協議会は10月22日、ドローン物流による処方薬等の輸送、およびアバターロボット、タブレット等を患者-医師間のコミュニケーションツールとして活用した、オンライン遠隔医療の離島モデルを構築し、10月5日から嵯峨島出張診療所でのオンライン診療およびオンライン服薬指導の提供を開始したと発表した。

<遠隔医療基本フロー>
遠隔医療基本フロー

<現場の詳細地図>
現場の詳細地図

これは、国土交通省スマートアイランド推進実証調査業務の一環として行っているもので、遠隔医療実施体制は2021年2月12日まで実施する予定としており、一部の期間においてドローンによる処方薬等の輸送体制を提供することとしている。

事業では、初診・再診問わず患者が嵯峨島出張診療所を訪れ、三井楽診療所の医師および五島中央病院に勤務する一部の医師のオンライン診療を毎週月曜日~金曜日の日中の指定した時間帯(対面診療を実施する水曜日午後及び祝日は除く)に受けることが可能となる。

また、院外処方を利用し、幅広い薬の選択肢の中から処方を行い、オンライン服薬指導を介して島を出ずに処方薬を受け取ることを可能とする。

410事務連絡(厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取り扱いについて」による特例措置として、初診からのオンライン診療等が限定的に実施可能となっている)による時限的な規制緩和により実現可能となった遠隔医療モデルの効果とその有用性、及び恒久的な規制緩和の必要性等を、この事業を通して検証し、医療資源の限られたへき地・離島部等の地域住民の生活を支える新しい医療インフラを構築するために活用していく意向だ。

この事業のドローン物流においては、昨年度五島市福江島から赤島、黄島へ計20日間実施した取り組みをさらに発展させ、事業では嵯峨島に、初めて実際の処方薬を搭載して貝津港~嵯峨島間(約5㎞)の運航を行う計画としている。

また、遠隔医療と同時に、五島市立嵯峨島小中学校の保健室から同校学校医である三井楽診療所の医師にタブレット端末のテレビ電話を介して児童の健康について相談するオンライン受診相談を行う体制を構築し、同期間中に実証を行う。

なお、五島スマートアイランド推進実証調査協議会には、長崎大学、ANAホールディングス、NTTドコモ九州支社、五島市、自律制御システム研究所、avatarin、NTTコミュニケーションズ、メトロウェザーで構成している。

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