商船三井とユーグレナ社は12月14日、名古屋港において、商船三井グループのグリーン海事が保有・運航するタグボート「13 たましお」で、ユーグレナ社の次世代バイオ燃料「ユーグレナバイオディーゼル燃料」を使用したトライアル航行を実施したと発表した。
トライアル航行にあたっては、名古屋港港湾管理者の名古屋港管理組合の後援を得た。
燃料となるユーグレナバイオディーゼル燃料は、ユーグレナ社のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントから輸送され、名古屋ガーデンふ頭に停泊中の「13 たましお」に供給された。
ユーグレナバイオディーゼル燃料は、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)と使用済み食用油を原料に使用し、船舶のディーゼルエンジンに対して内燃機関を変更することなく使用することが可能な次世代バイオ燃料。
旧来使用されている重油に比べて大気汚染を及ぼす硫黄分を含まないため SOx規制に対応しており、また燃焼時における温室効果ガスの排出量が化石由来の燃料と比較して削減できる、環境負荷の低い燃料だ。
商船三井は地球環境保全への貢献を社会的使命と捉え、商船三井グループ全体で地球環境問題の解決に取り組み、総力を結集して、持続可能なネットゼロ GHG エミッション実現の活動の中で、ユーグレナ社の日本をバイオ燃料先進国にすることを目指す「GREEN OIL JAPAN」宣言に賛同し、環境負荷の低いユーグレナバイオディーゼル燃料を使用したトライアル航行を実施したもの。
商船三井とユーグレナ社は、地球環境に配慮した活動を推進していく中で、環境負荷低減に貢献して持続可能な地球社会の実現を目指して取り組んでいくとしている。