ZMPは1月26日、物流支援ロボット「CarriRo AD+(自律移動モデル重量版)」に、3月出荷分からライントレース機能を標準搭載すると発表した。
<ライントレース機能によって走行するCarriRoAD+パレット積載タイプ>
ライントレース機能では、床面に二次元コードが印刷されたテープを貼り付け、そのテープに沿ってロボットが走行する。これにより、高い直進性と精度を得ることができ、新たに通路幅が1m程度の極端に狭い通路を走行させたい場合や、自動移載などが必要な際に高い停止精度が求められる場合、牽引の自動脱着などでバックをさせる際に高い直進性が求められる場合などでCarriRoを活用できるようになる。
現在、CarriRoではランドマークと呼ばれるシールを床面に張り付け、ランドマーク上の二次元コードを読み取って走行するVisual Trackingによってロボットの自動走行を実現している。Visual Trackingにはランドマークの設置や貼り替えが簡単で、レイアウト変更や複雑な動作、高度な運用にも対応できるというメリットがある一方、単純な直進や停止時の精度では一般的な磁気テープ式のAGVのほうが優れていた。
ZMPでは、CarriRoを検討する顧客から、活用の幅を広げるためより狭い通路での走行や高精度での位置決めをしたいという要望を受け、CarriRoにライントレース機能の搭載を決定した。3月出荷分からの「CarriRo AD+(自律移動モデル重量版)」では、このライントレースとVisual Trackingを併用可能。通常時はランドマーク上で走行し、局所的にライントレース上で走行するハイブリッド型とすることで、両者のメリットを共有し1台の物流支援ロボットをさまざまな現場で活用できるようになる。