商船三井は3月8日、古野電気と共同開発したAR航海情報表示システムで、安全に航行できる水深、そうではない水深の境界線を自動で表示できるようにシステムをアップグレードしたと発表した。
「AR航海情報表示システム」は、AR(拡張現実)を使い、カメラのリアルタイム映像と航海情報を重ねて表示することで、航海中の乗組員の見張りや操船などを視覚的にサポートするシステム。
今回のアップグレードでは、安全水深の境界情報を「赤」「黄」「橙(だいだい)」のいずれかの色によって、常時自動で表示。操船者は注意すべき箇所が一目で分かるようになったという。表示する色は、ユーザーが危険度をより感知しやすい色に設定もできる。
商船三井では、AR航海情報表示システムを、グループが運航する大型原油タンカー24隻で、すでに搭載している。現在はLNG船をはじめとする、ほかのエネルギー輸送船隊、ドライバルク船隊への搭載試験も進めており、今後は搭載船をさらに拡大していく予定。
商船三井/大洗~苫小牧航路のLNG燃料フェリーの命名・進水式