三菱ふそうトラック・バスは4月8日、電気小型トラック「eCanter」を日本、欧州、北米に続き、オーストラリア市場に投入すると発表した。
オーストラリア市場向けの「eCanter」は、日本と欧州で販売しているモデルと同じ標準仕様を備えた最新型。都市環境での安全運転をサポートするため、車両安定性制御装置「Electronic Stability Program( ESP)」に加え、衝突被害軽減ブレーキ「Advanced Emergency Braking System(AEBS)」や車線逸脱警報装置「Lane Departure Warning System(LDWS)」といった先進安全機能を実装している。
現地で最大積載量での試験走行を6か月にわたり実施し、オーストラリア国内の環境への適合性も厳格に検査済みで、今後数か月以内の納車を予定している。
また、「eCanter」は欧州でも新たに2つの市場へ進出。スペインではミネラル水販売会社のアクアサービス社が3月に「eCanter」を導入し、バレンシア市内の商品配達ルートで稼働を開始しているほか、2月にはスイスの輸出大手であるカミオン・トランスポート社が「eCanter」3台を導入し、バーゼル、ルツェルン、ジュネーヴの3都市で都市内配送を担っている。