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JR貨物/2020年度輸送実績、コンテナは9.3%減

2021年04月14日/調査・統計

日本貨物鉄道(JR貨物)は4月14日、2020年度の輸送実績(速報)を発表し、コンテナは1883万8000トン(前年比9.3%減)、車扱815万3000トン(7.1%減)、合計2699万1000トン(8.6%減)だった。

2020年度のコンテナは、新型コロナウイルス感染症に伴う年度を通じた需要低迷に加え、「令和2年7月豪雨」による熊本~鹿児島間の長期不通、北日本・日本海側地区を中心とした暴風雪に伴う津軽線等の断続的不通の影響もあり、積合せ貨物・エコ関連物資を除く全ての品目で前年を下回る結果となった。

紙・パルプが販売不振に伴う生産調整の継続で大幅減となったほか、食料工業品は、清涼飲料水・ビール類の全国的な販売不振や生産拠点の変更等もあり低調に推移した。

また、タイヤ用・製紙用樹脂等の需要低迷を受けた化学工業品・化学薬品、自動車販売台数の減少を受けた自動車部品は前年を下回った。

一方、積合せ貨物はモーダルシフト進展及び巣ごもり需要による EC の拡大もあり堅調に推移したほか、エコ関連物資は、焼却灰等の輸送が順調で前年を上回った。その結果、コンテナ全体では前年比90.7%となった。

車扱は、主に外出自粛に伴うガソリン需要の減少により低調に推移し、車扱全体では前年比92.9%となった。

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