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SkyDrive/三栄工業と「空飛ぶクルマ」で共同開発

2021年05月10日/IT・機器

「空飛ぶクルマ」と「物流ドローン」を開発するSkyDriveは5月10日、物流・建設・住宅事業を展開し、 グローバル産業の後方支援を行う三栄工業は、 空の産業創造に向けた施設・設備の共同開発を進めると発表した。

<三栄工業開発・製造 空飛ぶクルマ運搬器具(通称:SD03 Transport Stand)>
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三栄工業は、2017年にSkyDriveの前身であるCARTIVATORの一員として活動していた福澤と出会い、 本気でモビリティ革命を起こそうとする姿に感銘を受け、開発拠点整備の支援をしてきた。SkyDriveの「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」というミッションに強く共感し、2021年度においても、 三栄工業が75年間培ってきた技術力やネットワークを活かし、「空飛ぶクルマ」の産業創造をSkyDriveと共に牽引していきたいと考え、この度、SkyDriveと正式に空の産業創造に向けた施設・設備の共同開発を進める運びとなったもの。

三栄工業は1948年にトヨタ自動車の輸出トラック第1号梱包を皮切りに、海外で自動車を組み立て、完成車にするためのノックダウン梱包を始めとした物流技術を磨き上げ、トヨタグループと共に自動車産業のグローバル化を推進し、日本が誇る自動車技術と世界を繋いできた。この物流技術を生かし、 SkyDriveと協力して「空飛ぶクルマ運搬器具(通称:SD03 Transport Stand)」を製造した。

また、三栄工業は創業以来、地域のインフラ整備に注力し、 トヨタ自動車の本社工場の建設工事から機械設備設置まで携わってきた。これまで培ってきた開発・生産拠点整備のノウハウを生かし、SkyDriveにおいても、安全で安心、そして開発効率の良さを重視した施設を構築している。

<三栄工業建設SkyDrive屋内飛行試験場(通称:櫓)>
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<屋内飛行試験場の改良について議論する三栄工業社員とSkyDrive社員>
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施設のなかでも、「空飛ぶクルマ専用の屋内飛行試験場(通称:櫓)」は、SkyDriveのメンバーと議論を繰り返し、国土交通省との新たな強度計算式の確立を経て完成した、日本初、ここにしか無い貴重な施設となる。この施設がある事で、SkyDriveは、開発・製造・飛行試験のPDCAサイクルを高速で回す事が可能になった。

日本において、「空飛ぶクルマ」の開発の前例がないため、 SkyDriveがパイオニアとして、今後も飛行試験場、部品の評価試験施設、販売を見越した輸送方法等、新たに開発・整備していくべきものが多数ある。今後も「これまでに存在しない新しいもの」をつくることが求められるが、三栄工業とSkyDriveは、綿密な協議のもとに課題解決を行い、「空飛ぶクルマ」の開発を加速していくとしている。

<SkyDrive「空飛ぶクルマ」の前で握手する 三栄工業神谷社長(左)とSkyDrive福澤CEO(右)>
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三栄工業の神谷光典社長は「誰もが空を走る自由を作り出して、 世界を変える。人の暮らしをもっと豊かにしようという高い志に感銘を受け、当社の培ってきた技術と経験に情熱を加え、共同開発とサポートをしてきた。前例がないからこそやりがいもある。今後も「まずは何でもやってみる」という当社のポリシーを貫き、100年に一度のモビリティ革命をSkyDriveと共に創っていく」とコメントしている。

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