商船三井は5月18日、3万5000cbm型アンモニア/LPG輸送船「Green Pioneer(グリーンパイオニア)」によるアンモニア輸送事業への再参画を決定し、大手アンモニアトレーダーのTrammo社と定期傭船契約を締結したと発表した。
商船三井は市況低迷により2016年にアンモニア輸送から撤退しているが、アンモニアは肥料原料やCO2を排出しない次世代のクリーン燃料、高効率で水素を輸送できる「水素キャリア」として注目を集めており、市場の拡大が見込まれるため輸送事業へ再参入する。
商船三井は、低炭素燃料として伸びが見込まれるLNGについて世界最大の船隊を擁しバリューチェーンに深く関わってきたことから、燃料として将来的に大規模な需要が見込まれるアンモニアや水素についても広範なバリューチェーンに積極的に参画していく方針。
■Green Pioneerの主要目
全長:173.70m
全幅:28.00m
満載喫水:10.419m
貨物タンク容量:3万4500m3
竣工年:2010年8月
建造場所:現代重工尾浦工場
船舶管理会社:MOL Tankship Management