川崎重工業は6月22日、中国南通市の南通中遠海運川崎船舶工程（NACKS）でKUMIAI NAVIGATION（クミアイ ナビゲーション）向け82型ばら積運搬船「KN BLOSSOM（ケーエヌ ブロッサム）」を引き渡した。
＜KN BLOSSOM＞
KN BLOSSOMは船首楼付き平甲板型で、穀類、石炭、鉱石などの貨物を搭載可能な7つの船倉を保有。
また、省燃費型の電⼦制御式ディーゼル主機関の搭載に加え、推進効率の⾼い形状のプロペラや、川崎重工が開発したカワサキフィン付ラダーバルブおよびコントラフィン付セミダクトなど、推進性能に寄与する技術を採用し燃費の向上を図っている。
主機関と発電機関の排気ガスの出口部にはSOxスクラバーを搭載したことで、2020年1月からのSOx排出規制強化に対応しながら硫⻩分の⾼い燃料油を継続して使用可能とした。
そのほか、省エネルギー技術の採用で燃料消費量とCO2排出量を低減させ、同船に要求されるEEDI規制のフェーズ2に相当する削減量を達成している。
■KN BLOSSOM主要目
全⻑：228.90m
幅：32.24m
深さ：20.20m
満載喫水：14.50m
総トン数：4万4375トン
載貨重量：8万2032トン
貨物倉容積：9万7760m3
主機関：MAN B＆W 6S60ME-C8.5 ディーゼル機関1基
航海速⼒：約14.2ノット
定員：25名
船級：アメリカ船級協会（ABS）
船籍：シンガポール
