日本GLPは6月23日、埼玉県三郷市とGLP三郷IIIの「災害時における一時防災拠点施設としての提供協力に関する協定」を締結したと発表した。
この協定は、風水害による道路冠水等で消防車両が災害出場できない場合に、GLP三郷III敷地内の駐車場と倉庫内一部の車路を三郷市が一時防災拠点施設として使用できるようにするもの。これにより、消防車両の被害を防ぐとともに、同施設から要救助者をボート等で救出救護に向かうことができるようにする。
GLP三郷IIIは、2013年に竣工した地上5階建て延床面積9万4719m2のマルチテナント型物流施設。免震構造の建物や、変電設備の冠水対策、断水・停電時にトイレを利用できる地下水供給設備、バックアップ電源設備等を備え、高水準の事業継続性(BCP)を確保しており、これらの性能が評価され、災害時の一時防災拠点施設として指定されることとなった。
三郷市との協定締結について、日本GLPの帖佐 義之社長は「日本GLPではさまざまなBCP対策を講じ、災害時の事業継続性を確保できる施設づくりに取り組んでいる。三郷市と災害時の協定を結んだことで、テナント企業だけではなく地域住民の安心・安全にも貢献していきたい。今後も社会インフラを担う物流施設のデベロッパーとして、引き続き地域コミュニティの発展に貢献できるように尽力していく」とコメントした。
日本GLPは地域との共生を推進しており、今回の三郷市を含め9つの地方自治体と災害協定を締結しているほか、自治体と佐川急便の三者間で災害協力協定を締結し、災害時のラストワンマイルに向けた体制を構築している。
■GLP三郷III
所在地:埼玉県三郷市インター南1-4-2
敷地面積:3万8901m2
延床面積:9万4719m2
構造:地上5階建て、免震・PC造
着工:2012年4月
竣工:2013年5月
認証取得:LEEDプラチナ認証
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