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日本GLP/広島市に5万m2物流施設、独自仕様・サービス全面に

2021年08月02日/物流施設

日本GLPは8月2日、広島市中区で総延床面積5万m2の先進的物流施設「GLP広島II」を開発すると発表した。

<GLP広島II完成イメージ>
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「GLP広島II」は、2022年1月に着工、2023年1月に竣工を予定。総投資額は約100億円を計画している。

計画地は、山陽自動車道「宮島スマートIC」から16km、広島高速3号線「吉島IC」から 2km、広島港から4kmと、近畿、中国、四国、九州地方をつなぐ西日本の広域配送拠点として適した立地にある。

また、広島電鉄「江波駅」から1.5km、JR「広島駅」から7km、広島バスセンターから6kmと通勤しやすく、周辺には住宅地があるなど、雇用確保にも優位性を持つ。

日本GLPは同地域について「広島エリアの工業集積地帯で、製造業や3PL企業からの先進的物流施設への需要が強く、今後も堅調な需要が続く」と見込んでいる。

<GLP広島II鳥観図>
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「GLP広島II」は、周辺の3PL企業のニーズを捉えるため、汎用性の高いマルチテナント型(最大4テナントが入居可能)とし、テナント企業による倉庫の自動化に対応するなど効率的なオペレーションを実現するほか、外壁や屋根部分には強風対策・塩害対策を施し、建物の耐久性向上を図る。

また、テナント企業の従業員が不在の時にも荷物を格納できる置き配バースを導入し、トラック待機問題を解消することで輸送コスト削減を図る。

そして、環境配慮面では太陽光自家消費をテナントに無償還元し、補完としての再生可能エネルギーの購入と合わせて再エネ100%の達成を目指す。

BCP面では、地震対策として耐震性能の高いブレース材を採用し、安全性を確保するほか、浸水や液状化対策を講じることで高い事業継続性を確保する。

また、日本 GLPの施設で初の取り組みとして、建築家で千葉大学予防医学センター特任准教授の原 裕介氏による監修のもと、ナッジ(行動科学の知見(行動インサイト)の活用により、「人々が自分自身にとってより良い選択を自発的にとれるように手助けする政策手法」のこと)の考え方をサインや意匠デザインに取り入れ、テナント従業員の健康に配慮しながらも生産性を高める快適な就業環境の整備を計画。

その一つとして、海沿いの立地を生かすメザニン付き休憩所を設置し、空間の広がりを確保するとともに、働く人の快適性を確保した設計を目指す。

「GLP広島II」では、これらの設計、仕様、設備、サービスの工夫に加え、日本GLPが提供しているコンシェルジュサービスのパートナー企業とも協力して、テナント企業の課題を解決し、包括的なサービスを提供していく。

GLP広島IIについて、日本GLPの帖佐 義之社長は「西日本の広域配送拠点としての優れた立地や雇用の確保はもとより、実績と先進性に裏付けされた日本GLP独自の仕様とサービスを全面に打ち出し、ナッジの考え方を取り入れて働く環境の向上に注目したユニークな施設を目指している」とコメントした。

■「GLP広島II」概要
建設地:広島市中区江波南2ー1461ー1
敷地面積:約2万3000m2
延床面積:約5万m2
構造:地上5階建て(1~4階は倉庫、5階は休憩所)、耐震造
着工:2022年1月
竣工:2023年1月
認証取得:CASBEE(新築)認証、ZEBReady認証、BELS認証(予定)

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