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日通、近鉄エクス、郵船ロジ/SAF活用で3社が活用意義発表

2021年10月14日/3PL・物流企業

日本通運は10月14日、全日本空輸(ANA)が新たに開始するプログラム”SAF Flight Initiative: For the Next Generation”に参画したと発表した。

<SAF活用の様子>
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このプログラムは、持続可能な航空燃料Sustainable Aviation Fuel (以下:「SAF」)等の活用を通じた、産業バリューチェーンにおけるCO2排出量削減を目的としている。

SAFは、バイオマスや廃食油、排ガス等といった持続可能な原料から製造され、ライフサイクルにおけるCO2排出量を従来燃料より大幅に削減できる航空燃料。このプログラムの開始にあたって9月29日に同社はANAが運航するSAFを使用した貨物便を利用した。

同社は、環境に関する目標「二酸化炭素排出量を2023年度までに350,000t-CO2にする」ことの達成に向け新技術の活用、導入を積極的に行う。環境保全に向けた意識をステークホルダーと共有し、今後も様々な取組みを行っていくとしている。

近鉄エクスプレスは10月14日、ANACargo による本邦発では最初となる SAF (Sustainable Aviation Fuel) を使用 した貨物機のプロモーション・フライト企画に賛同し、この便での輸送を実施したと発表した。

CO2排出量削減手段のなかでも SAF使用航空機の利用促進は 、顧客への低炭素輸送オプションの具体的な提供となるとともに 、顧客のサプライチェーンにおける排出量削減に貢献するものとして、同社としても大変注目している。

CO2排出量( Emission 削減は同社グループのサステナビリティ活動における重要課題の一つ。現在世界各国では気候変動に伴う業績への影響の開示等が義務付けられる方向にあり、企業は社会的責任をどのように果たしているのかという非財務情報が投資判断の対象として扱われる動きが活発化している。物流企業として最優先に取り組むべき課題ととらえ、現在自社の直接排出量( Scope1,2 )削減に向けて具体的課題の抽出と目標数値の設定を進めている。続いて航空会社 ・船会社への輸送委託に起因する間接排出量( Scope3 の削減についても、フォワーダーの責任と して取り組んでいくとしている。

郵船ロジスティクスは10月4日、全日本空輸(ANA)のSAF⁽利用促進に向けたプログラム「SAF Flight Initiative: For the Next Generation」に賛同し、その日本初の取り組みとして、SAFを使用した貨物便で9月29日に日本からドイツへの国際輸送を手配したと発表した。

同社は、ANA主催のSAF利用促進に向けたプログラム「SAF Flight Initiative: For the Next Generation」に参画しており、この度CO2削減に向けた横断的な取り組みとして、SAF使用貨物便で日本初となる国際輸送を手配した。

この輸送において、同社は実質10ton相当のCO2を削減したことになる。今後もSAF利用促進のための課題解決に取り組むとともに、グローバルサプライチェーン・ロジスティクス企業として、国際輸送におけるCO2排出量の削減に向けて積極的に取り組んでいくとしている。

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