国際協力機構(JICA)は10月14日、アクラにて、ガーナ共和国政府との間で、「第二次テマ交差点改良計画」を対象として37億6,500万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を10月13日に締結したと発表した。
<先行案件 2020年7月ガーナ最大級のテマ立体交差点が開通(写真提供:清水建設)>
案件は、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の重点回廊である「ラゴス‐アビジャン回廊」及び内陸国のブルキナファソの国境へ繋がる「東部回廊」の二つの国際幹線と首都アクラに接続する国内道路を繋ぐ5差路であるテマ交差点を立体化するもの。この案件により、慢性的な渋滞、都市圏道路交通及び長距離物流のボトルネック解消が期待され、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール9に貢献する。
JICAは、先行案件である無償資金協力「ガーナ国際回廊改善計画」で、テマ交差点における東西のアンダーパスを2020年に完成している。この案件を通じて南北方向のフライオーバーを建設することにより立体交差が完成し、渋滞の解消とともに同国及び西アフリカにおける交通・物流の円滑化を支援するとしている。