三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は11月18日、川崎製作所(川崎市)内にeモビリティとエコシステムのソリューションを体感できる施設「カスタマーエクスペリエンスセンター」を開設したと発表した。
<カスタマーエクスペリエンスセンター>
同センターは、7月に新設した電動化を推進する組織「エレクトリカル・トランスフォーメーション本部」の主導で設置した。
ふそうの電気小型トラック「eCanter」の導入を検討している顧客を中心に、ふそうのeモビリティとエコシステムに関するソリューションについて、「eCanter」の実車やプレゼンテーションなどを用いて質の高い経験(エクスペリエンス)を提供する。
具体的には、車両スペックやEV・FCVの説明、「eCanter」の実車を用いた説明・試乗、バッテリーマネジメント、コネクテッドソリューションの説明、充電器の説明・充電体験、生産ライン見学などを通して、eモビリティを体感できる。
MFTBCはこれらの体験を提供することで、顧客がeモビリティを導入するにあたっての懸念を取り除く狙い。日本政府が掲げる2050年までのカーボンニュートラル達成に貢献するとともに、「人と地球に、より良い生活と環境を実現する」というビジョンを推進していくとしている。
同センターの開設について、MFTBCのアレクサンダー・ルージングCTO(チーフ・トランスフォーメーション・オフィサー)は、 「輸送業界は脱炭素化に向けた大規模な変革の時代を迎えており、歴史上でも最大級のエネルギー転換の真っ只中にある。その中で、カスタマーエクスペリエンスセンターは当社にとって、『eCanter』の導入を検討している顧客との大切な接点になる」とコメントしている。