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プロロジス猪名川PJ/公園、防災広場等整備、「ZEB」認証取得へ

2021年11月26日/物流施設

プロロジス猪名川プロジェクトは2015年より猪名川町と官民一体で計画を進めた開発プロジェクト。

<ドクターヘリ発着所>
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<防災広場>
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<公園>
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時代に合わせて町とともに発展する物流プラットフォームをめざし、経済活性化、雇用創出、防災、環境保全などの面から、地域コミュニティの豊かな暮らしづくりに挑戦した新しい試み。

開発地には、周辺住民や施設で働く人々が利用できる約4000m2の公園と、約8000m2の防災広場を整備し、猪名川町へ提供した。防災広場は、ドクターヘリの発着や災害時の消防活動拠点・避難拠点として活用されている。2019年6月には、猪名川町と「猪名川町産業拠点地区における防災に関する基本協定書」を締結しており、災害時には支援物資の保管・運搬拠点、災害対策拠点としても施設を活用する予定だ。

<免振装置>
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<免振装置設置階のメンテナンス巡回用カート>
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入居企業のBCP(事業継続計画)にも配慮し、「プロロジスパーク猪名川1・2」には、プロロジスとして初めて非常時の発電機燃料として地下に大型オイルタンクを備えた。これにより、防災センターや入居企業の事務所エリアなどへ最大約14日分の電力供給が可能となる。備蓄燃料は、震災等による停電時に、施設入居企業へ提供するほか、プロロジスが運営する周辺の物流施設への移送、また地域貢献として猪名川町への提供も想定している。また、貯水槽には30日分のトイレ用水を確保し、断水時の事業継続を支援する。

環境負荷軽減への取り組みとして、環境に配慮して事業区域の約30%の緑地を保全したほか、「プロロジスパーク猪名川1・2」全体に人感センサー付きLED照明を採用した。中でも倉庫には、通常のLED照明比で電力使用量を半減できる高天井用センサー付きインテリジェントLED照明(プロロジス共同開発)を設置している。両施設の屋根面へは、合計6メガワットにおよぶ自家消費用の太陽光発電の設置を検討しているほか、敷地内に電気自動車の充電設備も設置する。

また、施設の消費電力や水の使用量をリアルタイムで取得し分析可能な「プロロジススマートボックス」によって、消費エネルギーをモニタリングする。同システムは、気温・湿度・雨量・風速・地震などの環境データも取得可能であり、気候や環境変動に応じた施設運営をサポートする。これらの取り組みにより「プロロジス猪名川プロジェクト」はCASBEE(建築環境総合性能評価システム) Sランクを取得予定であるほか、プロロジスとして初めて「ZEB」認証(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を取得予定だ。

「ホワイト物流」推進の一環として、両施設においてトラック受付システム(MOVO Berth)の利用を可能とし、トラック待機場も合計約60台整備。入居企業の入出庫管理の効率化、トラックバースの有効活用化およびドライバーの待機時間削減をサポートする。

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