中西金属工業(NKC)輸送機事業部は12月14日、無人走行ロボットフォークリフトにAIカメラによるパレットの判別機能及び、 パレットに合わせたフォーク(爪幅)の自動調整を可能にした「スライドフォーク」を開発したと発表した。
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フォークリフトは扱うパレットに合わせてフォーク(爪幅)を人の手によって変更する必要がある。その作業はフォークリフトに乗車している作業オペレーターが一度フォークリフトから降りて行っており、フォークの幅をパレットの幅に合わせた後に再度作業オペレーターがフォークリフトに乗車して搬送するなど、一つのパレットを運ぶにも多くの工数を要している。
フォークリフトから作業オペレーターが乗り降りする時間やパレットに合わせてフォークを調整することは全体作業のなかでも多くの時間ロスを発生させる。また、フォークの幅の調整を行うときにフォークが固定されていなかったことで起きてしまうケガなど、安全性も常に意識する必要があった。
ROBO Fork15の自動モードとスライドフォークを組み合わせることで、 オペレーターはフォークリフト操作から解放される。ROBO Fork15は決められたルートを走行し、指定された場所に置いてあるパレットの種類を自動判別する。判別したパレットの種類に合わせて、パレットの穴の位置情報を基にフォークの開き幅を自動で調整し、サイズの異なるパレットを自動搬送する。
作業オペレーターが乗り降りする必要も、人の手によってフォークの位置を調整することも必要ないため、大幅な時間ロスの削減に繋がる。最新のマッピング技術が可能にした自立走行型フォークリフトとなっている。
深刻な人手不足が大きな社会問題となる中、工場や物流倉庫内での作業オペレーター不足も増加しつつある。その問題解決として無人走行ロボットフォークリフト「ROBO Fork 15」が登場。ROBO Fork 15を導入することにより、作業者不足、常時稼働監視が可能となり、近い将来に起こる機会損失を解消する一翼を担うとしている。