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DHL/米越貿易の増加に対応、ホーチミン~米国間の輸送能力拡充

2022年02月24日/国際

DHL Expressは2月24日、米国・ベトナム間貿易の増加に対応するため、ホーチミン市と米国を結ぶ新ルートを導入すると発表した。

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現在、週6便で運航しているエアバスA330(ホーチミン~香港)に加え、カリッタ・エア運航によるボーイング777Fが新たに週1便運航する。

カリッタ・エア運航の新路線は、シドニー、シンガポール、ホーチミン、名古屋を経由し、米国、シンシナティにあるDHL Expressハブに到着する。今回のボーイング777F貨物便の就航により、米越間輸送貨物のキャパシティは全体で27%増加、1週間の総輸送量は940トン超となる。

DHL Expressアジア太平洋地区CEOのケン リー氏は、「アジア域内-米国間のエクスプレスサービス需要は引き続き旺盛。半導体、衣料品・アクセサリー、素材、電子機器分野の製造拠点としてベトナムの地位はますます向上しており、DHL輸送サービスへの需要も高まっている。今回の増便で、ベトナムからのさらなるグローバル展開・新規市場への参入をサポートできると確信している」とコメント。

また、DHL Expressアジア太平洋地区ネットワークオペレーションおよびアビエーション担当エグゼクティブバイスプレジデントであるショーン ウォール氏は「今回のホーチミン-米国間の路線開設は、市場の需要に応え当社が航空ネットワークと貨物専用機の体制を整え続けている努力を示すものだ。当社では全ての市場で輸送貨物量を継続的にレビューし、グローバルサプライチェーンで問題となっている輸送キャパシティ不足にもかかわらず、効率的な国際エクスプレスサービスを提供できるよう常にエアネットワークを強化している」とコメントしている。

ベトナムは米国にとって第9位の貿易相手国であり、2021年の米越間貿易高は1110億米ドル超と2020年比で210億ドル増加している。また、2021年のベトナムの対米輸出額は962億9000万ドルに達しており、2020年比で24.9%増加。米国は引き続きベトナムにとっての最大輸出市場であり、同国の輸出収益の28.6%を占めている。

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