日本高速道路保有・債務返済機構（高速道路機構）と中日本高速道路（NEXCO中日本）名古屋支社は3月8日、連名で愛知県警察本部交通部高速道路交通警察隊に告発を行った。
＜違反車両＞
＜積載の状況（積載物：大型重機）＞
2021年11月30日に、東名高速道路「音羽蒲郡IC」で道路法第47条第2項に違反して大型トレーラを通行させた運転手を同法第104条第1号、当該違反走行の運行会社である三浦運送を同法第107条に該当するものとして、愛知県警察本部交通部高速道路交通警察隊に告発した。
今回の違反は、車両制限令で定められた車両総重量の一般的制限値25tを大きく超過する約57tで大型トレーラを通行させていたことから、高速道路機構およびNEXCO中日本は「極めて悪質な違反である」としている。
このような車両制限令違反車両、特に重量違反車両は速度低下や操作性低下など重大事故を誘発する可能性があるとともに、道路を著しく劣化させる要因となることから、NEXCO中日本では、専門的に取締りをおこなう「車両制限令取締隊（通称、車限隊）」を組織し、違反車両に対する指導取締を行っている。
さらに、取締現場での直接指導以外にも、悪質違反者については高速道路機構と高速道路6会社が連携して、連名による文書警告の実施や、車両制限令違反者講習会に悪質違反者（社）の責任者を招請して対面指導を実施するなど、違反撲滅に向けた取組みを行っている。
