LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





産業ファンド投資法人/東京都羽村市で物流施設再開発

2022年03月09日/物流施設

産業ファンド投資法人は3月9日、資産運用会社の三菱商事・ユービーエス・リアルティが産業ファンド投資法人の保有する「IIF羽村ロジスティクスセンター」(東京都羽村市)の再開発事業を実施すると発表した。

<再開発後物件のイメージ>
20220309412 520x298 - 産業ファンド投資法人/東京都羽村市で物流施設再開発

20220309sangyo 520x294 - 産業ファンド投資法人/東京都羽村市で物流施設再開発

同事業では、長期安定的な収益基盤の構築と競争力向上を目的に、再開発後のテナントを確定した上で既存建物を解体し、敷地上に汎用性を有する最新型物流施設を建設する。

新たに建設する物流施設は延床面積1万3823m2(現状3892m2)を計画しており、3月9日付で東京ロジファクトリーと10年間の定期建物賃貸借予約契約を締結済み。運用開始は2024年3月を予定している。新築工事の建築費用は、現時点で18億3600万円(税抜)を見込んでいる。

「IIF羽村ロジスティクスセンター」は、2016年12月の取得以降、コカ・コーラ ボトラーズジャパンの東京西部エリアにおける主要物流拠点として稼働してきたが、同社が関東近郊配送拠点の集約を背景として中途解約を申し出たことから、産業ファンド投資法人は退去後の運用を検討していた。

同施設は国道16号から2km、圏央道「日の出IC」から5kmに位置する東京都内中心部や広域関東圏へのアクセスが良好な立地、工業専用地域内のため24時間稼働が可能といった希少性の高い立地特性を有している一方で、施設の老朽化で後継テナント誘致にあたって電気設備を中心とした改修工事が必要となる可能性があることや、指定容積率に対する未消化割合が大きい(指定容積率200%に対して約60%の消化)ことから、既存建物を維持する前提でのテナント入替や再開発の実施等、複数の選択肢を慎重に検討。

また、検討を進める中で、産業ファンド投資法人が保有する他の物流施設のテナント企業である東京ロジファクトリーの東京西部エリアにおける物流拠点新設ニーズを掴み、同社と協働して再開発事業を実施する場合の経済条件、開発に係るさまざまなリスク、再開発期間中の一時的費用やダウンタイムがポートフォリオの損益に与える影響等について慎重に検証を行った結果、同社と10年間の定期建物賃貸借予約契約を締結した上でオンブックでの再開発を実行し、延床面積を拡張した汎用性を有する最新型物流施設へ建て替えることが投資主価値向上に最も寄与するものと判断し、同事業の実施を決定した。

■「IIF羽村ロジスティクスセンター」(建替え後)概要
所在地:東京都羽村市神明台4-8-16
用途地域:工業専用地域
敷地面積:6932.37m2
構造・階数:鉄骨造4階建
延床面積:1万3823.22m2
解体工事期間:2022年6月~11月(予定)
新築工事期間:2023年2月~2024年2月(予定)
新規運用開始:2024年3月(予定)
設計・施工:鈴与建設

関連記事

物流施設に関する最新ニュース

最新ニュース