日本郵便は5月17日、「新特急郵便」のサービスを2023年4月1日で終了すると発表した。
同サービスは、概ね午前中に差し出された郵便物を当日の午後5時頃までに配達するという、速達よりも速いスピード配送サービスで、1997年に開始。
東京23区や大阪市、名古屋市、 札幌市(一部を除く)、福岡市の一部といった大都市で発着する定形郵便物または定形外郵便物を対象に特殊取扱(特殊取扱料750円)で提供している。
サービス開始当初は法人顧客による契約書や信書の当日配送ニーズを取り込んでいたが、料金をサービス開始当初から実質据え置いていたため近年では採算がとれていなかったことに加え、企業間での書類のやり取りの電子化や特定信書便を提供する民間事業者の増加を受けて2017年比で利用量が半減しており、回復が見込めないと判断したことからサービスの終了を決定した。