日本通運は6月7日、日本物流団体連合会主催の第23回物流環境大賞表彰で、「物流環境大賞、」「特別賞」をダブル受賞したと発表した。
物流環境大賞を受賞したのは、日本通運ネットワーク商品企画部が開発したCO2排出量可視化ツール「ワンストップ・ナビ」。
<物流環境大賞、特別賞をダブル受賞>
脱炭素社会実現に向けた物流支援ツールで、発着地、貨物重量等を入力すると輸送モード別のリードタイム、CO2排出量の一括算出が可能となる。会員登録により運賃も検索可能で、環境への配慮を含めた最適な輸送モードを顧客へ提案する。
開発にあたり、輸送距離を精緻化するため外部地図サービスと連携し、顧客が算出結果を外部に公表できるように第三者機関(SGSジャパン)検証による認証も取得している。
また、この仕組みを活用した「エコトランス・ナビ」は、過去の輸送実績から削減可能なCO2排出量を可視化し、脱炭素経営に取り組む顧客のモーダルシフトをサポートするシステム。今回の受賞は、これらのツールにより顧客の環境意識の高揚を図る仕組みを構築し、環境負荷低減を率先する取り組みを行っていることが評価された。
特別賞は、DSロジスティクス、日新の2社と日本通運四国支店が、松山港を利用したモーダルシフトによるCO2削減、2024年問題への取り組みで共同受賞。愛媛県からアジアへの輸出品(化学原料)輸送について、輸出に必要なコンテナの輸送を陸送から海上輸送へのモーダルシフトを行い、輸出港を神戸港から松山港に変更したことで、CO2排出量の削減、ドライバー拘束時間短縮および地方港の活性化を実現した。
NXグループは、今後も物流において環境負荷低減を進めるとともに、省資源・循環型社会を構築することで、持続可能な社会の実現に積極的に取り組んでいくとしている。
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