商船三井は6月9日、同社が運航する中国電力向け次世代石炭船の命名式を、名村造船所で行ったと発表した。
<次世代石炭船「EeneX」第3船”ENERGIA AZALEA”>
命名式には中国電力の芦谷副社長夫妻、商船三井の田中副社長夫妻をはじめ多くの関係者が出席。同船はENERGIA AZALEA(エネルギア アザレア)と命名され、支綱切断も行われた。
船名は中国電力のブランド名、ENERGIA(エネルギア)に加えて、同社・三隅火力発電所が所在する島根県浜田市の市花である「つつじ」を意味するAZALEA(アザレア)に由来する。
同船は、ドライバルク船の船型開発に知見があり建造経験豊富な国内造船所と、商船三井の運航と荷役に関する経験とノウハウを集結して設計した次世代型石炭船「EeneX(イーネックス)」の第3船。ダブルハル構造を採用することで、貨物ホールドへのバラスト水漲水を不要とし、海中への汚水排水リスクの軽減、貨物への塩分・錆などの混入リスクの軽減を図っている。
6月14日に竣工後、中国電力向けの専用船として、就航中のENERGIA CENTAURUS(エネルギア ケンタウルス)と共に、同社の石炭火力発電所向け海外炭輸送の一翼を担い、持続的かつ安定的な電力供給に貢献する。
商船三井は、日本の重要なエネルギーリソースを安全且つ安定的に、環境負荷を抑えて輸送し、顧客と環境にとって最適で「ストレスフリー」な輸送サービスを提供していくとしている。
■ENERGIA AZALEA(エネルギア アザレア)概要
全長:234.92m
全幅:43.00m
型深:20.05m
載貨重量:9万9965トン