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パナソニック/物流をテクノロジーで効率化、大阪の物流拠点公開

2022年06月16日/物流施設

パナソニック コネクトは6月16日、大阪府茨木市にあるサービスパーツの物流拠点「彩都パーツセンター」の内部を公開した。同拠点が報道向けに広く公開されるのは、今回が初めて。

<彩都パーツセンター(MFLP茨木)>

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「彩都パーツセンター」は、三井不動産の賃貸物流施設「MFLP茨木」の6階約5000m2を使用し、2018年1月に開設した。パナソニック コネクトのサービスパーツ部が取り扱う補修部品1000万個以上を在庫し、国内向けの当日出荷や海外25か国へと供給している。取り扱う製品は、ノートPC「レッツノート」などの交換部品から、プロジェクターやTVカメラといった大型製品まで多様で、多品種小ロットで月平均2万6000件を出荷している。

<庫内のピッキングエリア>
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パナソニック コネクトは、業務の「可視化」「標準化」「最適化」をループさせることによるIE(インダストリアルエンジニアリング)と、画像認識やセンシング技術、ソフトウェア、ハードウェア、AIを用いたDX(デジタルトランスフォーメーション)の融合で現場の業務プロセスを効率化する「現場プロセスイノベーション」の実現を目指している。

「彩都パーツセンター」では、この現場最適化ソリューションを採用することで日々業務を改善しており、オペレーション分析に費やす時間を2016年比で40分の1に削減したほか、ピッキング工程の生産性を25%向上、拠点運営コストを10.8%削減と、大幅な改善効果を発揮している。また、サービスパーツの供給拠点であると同時に、2018年10月からは現場最適化ソリューションの運用現場を顧客に公開するショーケースとしての役割も担っている。

<「彩都パーツセンター」で採用しているテクノロジー>
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「彩都パーツセンター」で実際に運用しているテクノロジーは、GPSが利用できない屋内での位置測定技術「V-SLAM(Visual Simultaneous Localization and Mapping)」、AIによる作業の分解・分析をリアルタイムに行う「AI画像処理」、センシングとAIによって充填率を計測する「積載量可視化」、センシングによって得たデータを可視化する「ダッシュボード」の4つ。

<V-SLAM>
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「V-SLAM」は、倉庫の天井に合計40個設置したカメラによる映像と、ピッキングカートやフォークリフトに取り付けた測距センサー、製品棚に張り付けたマーカーによって、倉庫内での作業者の動線をリアルタイムに把握する。

<AI画像処理>
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「AI画像処理」は、AIがピッキングや梱包工程での作業者の動作を工程ごとに分解し、各作業ごとにリードタイムを割り出す。

<積載量可視化>
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「積載量可視化」は、コンテナや棚、カート内の充填率をセンサーとAIによって把握する。カートの充填率は、天井に取り付けたセンサーの下をカートが通過することで、動きながらでも計測することが可能だ。

<ダッシュボード>
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「ダッシュボード」では、「V-SLAM」「AI画像処理」「積載量可視化」によって得たデータをグラフや図にして可視化。可視化されたデータから倉庫の状況や課題を割り出し、業務の改善に役立てることができる。

<現場最適化ソリューション事業本部の一力 知一 エグゼクティブコンサルタント>
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パナソニック コネクトは、現場最適化ソリューションをサプライチェーンにおける製造・物流・販売の各現場に提供し、現場を最適化する「現場プロセスイノベーション」の実現を目指している。また、将来的には「現場プロセスイノベーション」によって得た各現場のデータを、グループ企業のBlue Yonderが持つ「Luminate Platform」によって統合することで、サプライチェーン全体の最適化を図り、サプライチェーンが自律的に最適化される「オートノマスサプライチェーン」の実現を目指している。

これらのソリューションについては、まず現場最適化ソリューションから提供を開始する予定。現在、サービス化に向けた検討を推進するとともに、「彩都パーツセンター」や東京都中央区にある「カスタマーエクスペリエンスセンター」を通して、顧客への提案活動に取り組んでいる。

パナソニック コネクト 現場ソリューションカンパニーで同ソリューションを主導する現場最適化ソリューション事業本部の一力 知一(いちりき ともかず) エグゼクティブコンサルタント/エバンジェリストは、物流現場の課題について「遅れや不足に備えるため常に余裕をもった人員が求められているほか、平行して行う作業同士が同期されずに待機時間が発生する、トラックの積載量が低下する、といったムダが多く、これらが拠点運営のボトルネックになっている」と指摘。

そのうえで、「現場最適化ソリューションでは、これらのムダを削減し、適切なリソースでより多くの荷物を運べる物流を実現する。将来はBlue Yonderによってサプライチェーン全体の最適化も図り、より良い社会、持続可能な未来の実現に寄与していきたい」と語った。

■「彩都パーツセンター」概要
所在地:大阪府茨木市彩都あかね1(MFLP茨木6階)
延床面積:約5000m2
在庫能力:8万品番超(部品数1000万個以上)
出荷能力:平均2万6000件/月
主要設備:オートストア(2万ビン、ロボット14台)
従業員数:社員約40名、業務委託先従業員約30名
開設時期:2018年1月

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