アスクルは6月22日、埼玉県日高市の物流センター「ASKUL Value Center日高(AVC日高)」に、ラピュタロボティクスの自律走行型協働搬送ロボット「ラピュタPA-AMR(Autonomous Mobile Robot)」を導入し、本格稼働を開始したと発表した。
アスクルは、AI・テクノロジーを活用し、物流センターの生産性向上を図るため、積極的に高度自動化を進めている。その一環として、生産性の向上と、ピッキング作業における歩行工程の大幅削減を実現するため、「ラピュタPA-AMR」34台を導入し、従来比3割減の人員で1.8倍の生産性を達成した。
AVC日高での「ラピュタPA-AMR」の導入台数は、国内EC業界でも最大規模。まとまった台数を一度に導入することで、ピッキングエリアのDX推進を目指した。
AVC日高は、一般消費者向けECサービス「LOHACO」の東日本エリア向けの出荷拠点。
ピッキング作業は、従業員がカートを押しながら歩行し、広大なピッキングエリアに立ち並ぶ在庫棚を回って商品を回収していたが、昨今のEC需要拡大に伴って増加する出荷量に対し、人力での生産性向上が困難になりつつあったほか、長距離の歩行による従業員への負荷が大きいことも課題となっていた。
また、365日稼働するAVC日高では、センターの稼働を止めずに導入できるソリューションでなくてはならないという制約があり、この条件下で課題を解決すべく、「ラピュタPA-AMR」の導入に至った。
「ラピュタPA-AMR」の導入は、人が担っていたピッキング作業における歩行工程の大半を人に替わって担い、人と作業分担しながら同じエリアで働くロボットで、自己位置や障害物を認識し、指定位置まで自律走行する。従業員は近くにあるロボットの画面指示に沿ってピッキング作業を行い、作業が終わるとそのロボットの画面で表示される「どの商品棚へ行けば次の作業ができるか」に従って近辺エリアで別注文のピッキングを担当する。
ラピュタ/ピッキングアシストロボットがほくやくの函館支店で稼働