YE DIGITAL（YEデジタル）は7月8日、物流倉庫の自動化促進に特化した倉庫自動化システム「MMLogiStation」が、MujinのAGV（無人搬送車）と連携を開始したと発表した。
＜Mujin AGVとパレタイズロボット＞
「MMLogiStation」のプラグイン（アプリケーションの拡張プログラム）機能により、MujinのAGVをスピーディーに倉庫へ導入することが可能になる。プラグインの提供は8月を予定している。
また、「MMLogiStation」を導入することで、WMS（倉庫管理システム）単独で自動化設備を管理する場合と比べて、Mujinが提供するロボットパレタイズソリューションや、他社自動倉庫等の保管設備や仕分け設備をつなぐ工程間搬送を、より迅速に構築できるようになる。
MujinのAGVではパレット等の工程間搬送の自動化に加えて、棚搬送によって保管設備としてのGTP（Goods to Person）システムを構築することもできる。
＜「MMLogiStation」システム構成図＞
「MMLogiStation」は、WMS（倉庫管理システム）と倉庫内の設備のリアルタイム制御を行うWCS（倉庫制御システム）の間に入る「物流現場の制御・管理に特化」したWES（倉庫実⾏システム）。
プラグインによって主要な自動化設備を簡単かつスピーディーに追加できるほか、自動化設備や機器を用いた人の作業といった倉庫内すべてのオペレーションを管理・制御し、全体最適化を可能にする。また、ダッシュボードによって自動化設備と人の作業を合わせた稼働データを収集し、物流KPIを可視化することもできる。
＜「MMLogiStation」の自動化設備との連携予定＞
YE DIGITALでは「MMLogiStation」について、保管設備や仕分け設備との連携についても2022年内の開始に向けた準備を進めている。
今後は協業パートナーを広く募り、メーカーを問わずに「MMLogiStation」と自動化設備とのシームレスな連携を実現することで、倉庫全体の自動化を支援していく。
