日本GLPは7月13日、福岡県小郡市で延床面積が9万1000m2の先進的物流施設「GLP福岡小郡」の起工式を行ったと発表した。「GLP福岡小郡」は2023年11月に竣工予定。投資総額は145億円。
＜調印式の様子（左：日本GLP 帖佐義之社長、右：小郡市 加地良光市長）＞
また同日、小郡市と「立地協定」及び「環境保全に関する協定」を締結した。「立地協定」は、地域の雇用や産業を優先的に活用することにより、小郡市の経済の振興と産業の発展を目指すもの。「環境保全に関する協定」は、同開発事業による公害を未然に防止し、地域住民の健康を保護するとともに、自然環境や生活環境の保全を目指す。「GLP福岡小郡」の竣工後の館内就労人口は450人を想定している。
＜「GLP福岡小郡」完成イメージ（鳥瞰）＞
「GLP福岡小郡」は、長崎自動車道「鳥栖IC」から2.7km、九州横断自動車道と九州縦貫自動車道の結節点となる「鳥栖JCT」から700mと、先進的物流施設への需要が近年高まっている九州地方への広域配送拠点として恵まれた立地。
また、西鉄天神大牟田線「西鉄小郡駅」と甘木鉄道「小郡駅」から徒歩圏内と通勤アクセスも良く、住宅エリアも近いことから、雇用確保の点からも優位性がある。
「GLP福岡小郡」は、最大8テナントが入居可能な4階建てで、様々なスペースニーズに対応するマルチテナント型施設。3階に繋がるスロープにより1・2 階、3・4 階の組み合わせの2層使いができ、各区画に荷物用エレベーターと垂直搬送機を設置することで、効率的なフロアオペレーションを実現する。
環境配慮面としては、自家消費型太陽光パネルの設置によるグリーン電力の館内供給を行うほか、LED照明の採用、全熱交換器等の省エネルギー設備の導入により、室内と室外の空気の効率的な換気が可能となる。
就労環境への配慮としては、感染症対策として自動ドアや非接触型エレベーターの設置、従業員用のラウンジにアクリルパネルを設置するなど、安全な就労環境を整える。
＜「GLP福岡小郡」完成イメージ（リビングラボ）＞
また、日本GLPとして初の試みとなる「リビングラボ」は、外から直接アクセスが可能な半屋外型のウッドデッキと一体のスペース。リビングラボは、「生活空間（Living）」と「実験室（Lab）」を組み合わせた造語。災害時には避難場所として利用できるほか、地域の集会所やファーマーズマーケットなどコミュニケーションの場として、また、気軽に休憩をしながらくつろいでもらう場所として検討しており、働く人々だけでなく地元住民のより安心安全な生活をサポートする。
■施設概要
施設名：GLP福岡小郡
所在地：福岡県小郡市小郡 923-12
敷地面積：4万3000m2
延床面積：9万1000m2
構造：地上4階建て、耐震S造
着工：2022年7月
竣工：2023年11月（予定）
認証取得：CASBEE認証（予定）、ZEB認証（予定）
