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川崎重工/液化水素運搬船がシップ・オブ・ザ・イヤー2021を受賞

2022年07月26日/IT・機器

川崎重工業は7月26日、同社が開発・建造した液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」が、日本船舶海洋工学会主催の第32回シップ・オブ・ザ・イヤーで、大賞である「シップ・オブ・ザ・イヤー2021」を受賞したと発表した。

同賞は、日本で建造された話題の船舶の中から、技術的・芸術的・社会的に優れた船を選考し授与されるもので、国内造船業界において最も栄えある賞。

<(左から)船舶海洋ディビジョン 村岸特別主席 、原田水素戦略本部長、日本航海学会 乾 会長、橋本社長、今村船舶海洋ディビジョン長>
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<シップ・オブ・ザ・イヤー2021を受賞>
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「すいそ ふろんてぃあ」は、HySTRA(技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構)による、NEDOの助成事業「未利用褐炭由来水素大規模海上輸送サプライチェーン構築実証事業」で、褐炭由来の水素を液化水素運搬船で日豪間を海上輸送・荷役する実証試験に用いられた。2021年12月に日本を出港し2022年1月に豪州に到着、褐炭から製造した水素を積荷し、2022年2月に日本に帰港した。

HySTRAは、CO2フリー水素サプライチェーンの構築および商用化に向けて、褐炭を有効利用した水素製造から、輸送、貯蔵に至るまでの技術確立と実証を主目的として、岩谷産業、川崎重工、シェルジャパン、Jパワーの4社で設立。その後、丸紅、ENEOS、川崎汽船が参画している。

今回の受賞は、燃焼時にCO2を排出しない次世代エネルギーとして期待される水素を、-253℃で液化し気体の1/800の体積にして運ぶ液化水素運搬船のプロトタイプとして世界に先駆けて開発・建造された船である点、ならびに、豪州からの水素の運搬に成功し、今後の大型運搬船への発展が期待される点が評価され、審査委員会では圧倒的多数で大賞に推薦されたという。

この「すいそ ふろんてぃあ」の開発を通じて得た液化水素のハンドリング、リスクアセスメント、安全対策などの開発設計技術は、現在取り組んでいる水素の大量輸送を実現するための船「16万m3型液化水素運搬船」の開発にも活かされており、今年4月に日本海事協会より基本設計承認を取得した。

今後も同社は、天然ガスや石油のように、水素が当たり前に使われる未来を実現すべく、「すいそ ふろんてぃあ」の開発で培った技術やノウハウを活かして、さまざまな企業と協力し、水素を「つくる、はこぶ・ためる、つかう」サプライチェーンを構築するとしている。

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