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ESR/ESR初のデータセンター・ファンドを総額10億米ドルで組成

2022年07月28日/物流施設

ESRは7月28日、APACのデータセンター事業に特化した第一号投資ビークル「ESR データセンター・ファンド 1」(ESR DC ファンド 1)を組成し、7月25日に出資コミットメント総額10億米ドル(約1360億円)で一次募集(ファーストクローズ)を完了したと発表した。

<大阪で開発中の「ESR OS1 データセンター」完成イメージ>
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「ESR DC ファンド 1」は、政府系ファンドや年金基金など、世界有数の機関投資家が参加している。

ESRは別途、一任勘定型の投資ビークルを設立し、5億米ドル(約680億円)の調達を予定している。この5億米ドルが集まると、「ESR DC ファンド 1」の残高はハードキャップ(上限額)である15億米ドル(約2040億円)に達する見込み。

また、資本パートナーは15億米ドルの出資枠追加オプションを有しており、出資規模は最大30億米ドル(約4080億円)となる。さらにローンの調達予定額を含めると投資総額は最終的に75億米ドル(レバレッジ含む)に達する見込みだ。

現在の ESR のデータセンターのポートフォリオは、香港、大阪、東京、ソウル、シドニー、ムンバイ、シンガポールなど、APACの主要なデータセンター集積地にあるIT電力容量合計300MWの8つのデータセンタープロジェクトで構成されている。

その内、ESRのデータセンター第一号プロジェクトで、大阪市で開発中の「ESR OS1 データセンター」(イーエスアールオーエスワン)は、最大95MWのIT電力容量を備えた3棟構成のキャンパス型で、大手クラウドサービスプロバイダーを含むハイパースケーラーからコロケーションユーザーまで多様なニーズに柔軟に対応できるデータセンターとなる予定だ。

同社にはデータセンターへの再開発や再利用が可能な大規模で多様な不動産と取得済のデータセンター用地、経験豊富なデータセンター専任チームがあり、さらに世界有数のデータセンター事業者とパートナーシップも結んでいる。

ESR は「ESR DC ファンド 1」を通じ、資本パートナーとともに当グループのデータセンター事業を加速させ、投資家とデータセンター事業者両者に利益をもたす機会を提供し、デジタルインフラの拡張、APACの経済発展にも寄与していくとしている。

ESRのスチュアート・ギブソン共同創設者・共同 CEOは「デジタル化が加速する新時代において、APACはデータセンター開発と投資の両面で世界的に主要な市場となり、急速に拡大中。この成長著しいAPACでのデータセンター事業に特化したESRの第一号投資ビークル「ESR DC ファンド 1」が10億米ドルという規模で一次募集を完了できたことは、ESRのデジタルインフラ事業の重要なマイルストーンとなる」と述べている。

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