日本貨物鉄道(JR貨物)が8月17日に発表した輸送動向によると、7月の輸送実績はコンテナが155万2000トン(前年同月比1.0%減)、車扱が61万9000トン(0.8%増)で、合計217万1000トン(0.5%減)となった。
コンテナは、新型コロナウイルスに伴う需要低迷の影響等を受けたものの、2021年に東海道・山陽線大雨等の災害影響を受けたことや、東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に伴う祝日移動が行われた反動により、ほぼ前年並みとなった。
紙・パルプは、紙需要減に伴う減産により低調となったほか、エコ関連物資は、建設発生土の輸送が2021年7月に終了したため前年を下回った。
自動車部品は、半導体不足と海外からの部品調達困難により各社が生産調整を行った影響等で減送となった。
一方、積合せ貨物は、2021年10月からのブロックトレイン運転開始等により前年を上回ったほか、食料工業品は、気温上昇による飲料・アイス等の需要増に伴い砂糖の発送が好調となった。
家電・情報機器は、エアコンの需要回復や一部顧客のモーダルシフトの推進等により増送となった。
車扱は、石油が新型コロナウイルスの影響緩和によりガソリンの需要増となり前年を上回った一方、石灰石は前年を下回った。
内航船舶輸送統計/4月の総輸送量は4.2%増の2546.2万トン