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アマゾン/梱包資材削減とより良い顧客体験で、梱包簡素化拡大

2022年08月30日/3PL・物流企業

アマゾンジャパンは8月30日、梱包資材の削減とより良い顧客体験の提供を目的に、梱包の簡素化を拡大したと発表した。

今後、紙袋での配送や、アマゾンによる追加の梱包を省き、メーカーの梱包による配送を拡大していく。梱包の簡素化によりアマゾンは、梱包資材を削減するとともに、顧客による梱包の開封やその処理による手間を減らす。

アマゾンは梱包の選定に機械学習を活用し、商品のサイズに適した段ボール製の箱や封筒等を使用することで、商品を保護しつつ、 梱包を削減してきた。そしてこのほど、一部の物流施設に専用のオペレーションを追加し、段ボール製の箱や封筒等で出荷されていた日用品など、一部商品を対象に紙袋での配送を開始した。このペレーションは、商品を保護しつつ梱包資材の削減ができるよう工夫されている。商品保護の観点から、ギフトや危険物、壊れやすいもの、液体は、紙袋での配送の対象にはならない。

さらにアマゾンは、メーカーの梱包のまま配送する商品も拡大した。 これまでも大型・中型商品の一部はメーカーの梱包のまま配送していたが、一部の小型商品等もメーカーの梱包のままで配送することが可能となった。これは紙袋による配送と同様、専用のオペレーションを経て出荷することで実現した。壊れやすいものや危険物、散乱しやすいもの、メディア(本やCD等)、ギフトやコレクター向け商品、そして顧客のプライバシーに関わる商品は、メーカー梱包のままでの配送の対象にはならない。なお、今回発表された取り組みは、 アマゾンの独自配送網のみでの取り扱いとなる。

アマゾンジャパン合同会社の渡辺宏聡オペレーション技術統括本部長は「 アマゾンにとって、梱包資材の削減とより良い顧客体験を提供することは、取り組むべき最優先事項。アマゾンは今後もさらなる投資と努力により、梱包の簡素化を進めていく。アマゾンは地球上で最も顧客を大切にする企業になることを目指し、これからも顧客、そして地球環境のために持続可能な事業を構築していく」と述べている。

なお、アマゾンは梱包について、商品の保護、リサイクルのしやすさ、そして資材の削減が重要であると考えている。すべてリサイクル可能な梱包材の開発や、資材の使用をさらに抑えるなど、アマゾンは梱包の削減に向けたイノベーションを続けていく。アマゾンは2015年から、出荷時の梱包重量を38%、梱包資材を150万トン以上削減した。

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