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ESR/M&Gリアル・エステートと資本提携、名古屋で物流施設開発

2022年09月05日/物流施設

ESRは9月5日、M&Gリアル・エステート・アジアが、東京、大阪、名古屋で物流施設を開発するため、同社が運用する「M&G アジア・プロパティ・ファンド」を通じ資本提携をしたことを発表した。

M&Gリアル・エステート・アジアが最大3.5億米ドル(約486億円)を出資する今回の資本提携により、M&Gリアル・エステート・アジアが投資しESRが開発・管理を行う、物流施設のポートフォリオの総資産額は10億米ドル(約1388億円)に拡大する見通し。

また同提携の第1号案件として、M&Gリアル・エステート・アジアは同ファンドを通じ「ESR名古屋南ディストリビューションセンター(DC)2」の開発にかかる出資額の過半を負担し、ESRが完成後の施設運営を担当する予定。

<ESR名古屋南ディストリビューションセンター2 完成イメージ>
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「名古屋南DC2」 は、愛知県名古屋市港区に開発中の敷地面積2万3775m2(7192坪)、延床面積4万8753m2(1万4748坪)の4階建てマルチテナント型物流施設で今年11月着工、2023年10月に竣工予定。名古屋港への中間地点と名古屋都市圏の配送拠点として機能を発揮する需要の高い物流拠点だ。

同施設は全館LED照明や外壁には断熱性能の高いサンドイッチパネル、ヒートポンプ式空調や節水器具等の省エネルギーの最新設備機器を導入するなど、環境負荷低減に配慮した建築計画により、CASBEEAランク認証を取得予定。また、1.5MW規模の自家消費型太陽光発電所を稼働し、グリーンデザインも積極的に取り入れるなど、再生可能エネルギー性能を高め、テナント企業の運営効率向上に繋げる計画。

ESRとM&Gリアル・エステート・アジアは、これまでにESR傘下のジョイントベンチャーが保有する「ESR市川ディストリビューション(DC)センター」および「レッドウッド弥富ディストリビューション(DC)センター」の2案件の主要な持分に関する取引をそれぞれ 2021年4月、2021年8月に行った実績があるが、開発段階から提携するのはESR名古屋南DC2が初めて。

開発にあたり、ESRのスチュアート・ギブソン共同創設者・共同CEOは「日本国内の物流施設の需要が高い一等地では賃料の伸びが加速しているが、現在の再調達コストの上昇と市場賃料の上昇の間のトランスミッションラグを正確に予測することは困難。したがって、開発戦略には賃料が追いつくまでの保有期間を長期で確保することが最も重要だ。ESRの日本の物流施設を対象とした投資運用商品は、過去数年間のインフレ見通しから投資家を保護し、長期的なリターンを提供できるように設計している」とコメントしている。

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