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大和ハウス、フジタ/大阪府茨木市に免震・マルチの物流施設

2022年09月07日/物流施設

大和ハウス工業とグループのフジタが共同出資した彩都はなだ開発特定目的会社は9月7日、大阪府茨木市で開発する産業団地「茨木北テクノタウン」で、8月31日、地上5階建て、延床面積約11.5万m2のマルチテナント型物流施設「DPL 茨木北」を竣工したと発表した。

<「DPL 茨木北」外観>
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「DPL 茨木北」が位置するエリアは、希少価値の高い関西圏内陸部の北摂エリアで、流通加工・物流関連企業の倉庫などが集積している。

また、新名神高速道路「茨木千提寺インターチェンジ」から約 1.6km、名神高速道路「茨木IC」から約6.4km、と、近畿エリアから広域には西日本エリアまでアクセスできる場所に位置している。さらに「大阪国際空港(伊丹空港)」から20km圏内と空路輸送にも便利。加えて、近隣には生活環境が整った彩都西地区をはじめとした大規模ニュータウンもあるため、職住近接の就労環境が整っている。

「DPL 茨木北」には、地震発生時に荷物や設備のダメージを最小限に抑え、建物の機能を維持できるよう、免震システムを導入している。このシステムにより、揺れを軽減できるため、上層階の荷崩れを抑制し、短時間で事業の再開が可能だ。

さらに、テナント企業の従業員が仕事と子育てを両立できるよう、この施設で働く従業員専用の保育所(運営:ママスクエア)を施設内に完備。0歳から5歳まで最大10名の園児の預かりが可能。職場に保育所があるため、親子で通勤ができ、緊急時でも保護者がすぐに対応できる。

なお、関西圏では、EC(電子商取引)関連の物流量増加を背景に、マルチテナント型物流施設への需要が堅調に推移しており、首都圏や中部圏に比べ低い空室率を維持している。

中でも大阪府内は、南港や天保山などの湾岸地域において物流施設開発が進んでいたが、新名神高速道路の開通(2023年度全線開通予定)に伴い、茨木市や高槻市など内陸部での開発が増加している。

そうした状況を踏まえ、大和ハウス工業とフジタでは2015年10月に、茨木市の彩都東部中央東土地区画整理事業地内において産業団地「茨木北テクノタウン」の開発を開始し、その後、順次販売をしてきた。そしてこのほど、大型のマルチテナント型物流施設「DPL 茨木北」が竣工し、この産業団地の全7区画が完成したもの。

■建物概要
名称:「DPL 茨木北」
所在地:大阪府茨木市彩都はなだ二丁目2番1号
敷地面積:5万69.51m2(1万5146.03坪)
延床面積:11万5772.50m2(3万5021.18坪)
賃貸面積:9万3082.23m2(2万8157.37坪)(各階2テナント)
構造・規模:プレキャスト・プレストレストコンクリート造ならびに一部鉄骨造、地上5階建て
建築主:彩都はなだ開発特定目的会社(出資比率:大和ハウス工業 50%、フジタ 50%)
総合計画:大和ハウス工業・フジタ
設計:フジタ 一級建築士事務所
施工:フジタ・大和ハウス工業特定建設共同企業体
着工日:2020年11月1日
竣工日:2022年8月31日
稼働開始日:2022年9月1日
総事業費:約270億円

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