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日本郵船ほか/アンモニア燃料アンモニア輸送船の基本設計承認

2022年09月08日/IT・機器

日本郵船、ジャパンエンジンコーポレーション、IHI原動機、日本シップヤードの4社は9月8日、研究開発中のアンモニア燃料アンモニア輸送船 (AFAGC: Ammonia-fueled Ammonia Gas Carrier)について、9月7日に日本海事協会から基本設計承認(AiP)を取得したと発表した。

<アンモニア燃料アンモニア輸送船(AFAGC)のイメージ>
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<証書授与式(Gastech2022、イタリア・ミラノ)>
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現時点で、アンモニアを舶用燃料として利用するための国際規則は存在していない。そのため、既存の重油燃料やLNG(液化天然ガス)燃料を利用する船舶と同様の安全性をアンモニア燃料アンモニア輸送船で担保するべく、4社は研究開発を進めてきた。

2026年度の実証運航の実現に不可欠となる代替設計承認を見据え、4社はアンモニアを舶用燃料として利用する際の安全性について、HAZIDを通じてリスク評価を実施した。HAZIDにより安全性の担保は可能との見解に至り、日本海事協会からAiPを取得した。コンセプトに留まらず代替設計承認を見据えたリスク評価及びAiPの取得は世界初となる。

4社は今後も研究開発を進め、国際競争力のあるアンモニア燃料船の開発を実現することおよび日本が主導するアンモニア燃料船に係る安全ガイドライン・法規制等の整備に貢献することを目指すとしている。

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