日本郵船と関連会社であるKnutsen NYK Carbon Carriers AS(KNCC)は12月2日、液化CO2船の建造に向けた共同検討を行うと発表した。
検討されている液化CO2船は、日本シップヤードとKNCCの独自技術であるLCO2-Elevated Pressure (LCO2-EP)カーゴタンクを基にしたもの。常温昇圧(EP)方式を用いてターミナル間で液化二酸化炭素(LCO2)を貯蔵・輸送する。
国内で回収したCO2を貯留地に向け海上輸送する各種CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)プロジェクトでは、今後、LCO2輸送船の需要拡大が見込まれる。
この取り組みにより、CCSバリューチェーンの確立に寄与、温室効果ガスの排出削減への貢献を目指すとしている。
■各社の役割
会社名 | 役割 |
日本郵船 | ・全体方針の策定 ・建造可能性と妥当性の評価 |
KNCC | ・LCO2-EP船に関する技術および規制に関する専門知識の提供 |
日本シップヤード | ・造船所の立場からLCO₂ -EP船の建造方法を検討 |
日本郵船ほか/常温昇圧(EP)方式のCO2液化・貯蔵プロセス実証実験