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207/軽乗用車の配達解禁でラストワンマイル問題緩和か

2022年10月03日/調査・統計

207は10月3日、乗用車タイプの軽自動車を使用した配送に関する動向を調査し、その結果を発表した。

<軽乗用車での配達が解禁>
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国土交通省は2022年10月から、運送事業の手段として乗用車タイプの軽自動車の使用を解禁する。これまで商用車タイプに限っていた配送事業手段が乗用車タイプの軽自動車も解禁され、手段の幅を広げて事業者の経営安定化や新規参入を国土交通省は促している。

アンケート調査をしたところ、自宅の軽乗用車で軽貨物の配送ができるようになるのであればやってみたいという声は58%にものぼり、配送員不足が叫ばれるラストワンマイル領域に新たな風が吹く可能性が出てきた、としている。

どのくらいの時間稼働ならやってみたいかの質問に対しては、週5時間以下または10時間以内という短時間だけ働きたいという声が半数以上を占めており、スキマ時間や土日等の休日を活用して働きたい傾向が見て取れる。

このことから、ギグワーク的に働ける人が増えれば、フルタイムで働く配送員の長時間労働や配送が滞るため休めない等の課題の解消につながるものではと考えられる。

<黒ナンバー取得が必要なことを知らなかった人の割合>
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なお、軽乗用車であっても貨物運送に使う場合は黄色ナンバーではなく黒ナンバーが必要となるが、取得が必要だと知らなかった人が63%を占める結果となった。

黒ナンバーが必要であること以外にも、軽貨物配送の業務を始めるにあたり、どのような手続きや準備が必要かについてはあまり広く知られておらず、ここが新規参入の障壁となり得るとしている。

軽貨物の配送を始めるには、「貨物軽自動車運送事業」の届出を提出した上で、黒ナンバーを取得するための諸々の手続きを行い、求人サイトや知人の紹介等で軽貨物ドライバーの求人情報から案件を獲得するという流れだ。特に開始するまでの複雑で面倒な必要な手続きを代行・ドライバーの育成・案件のマッチングを行うところで支援ができれば、新規参入のハードルも下がり、配送員獲得につながるものではと結論付けている。

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