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KIC/東京都あきる野市で物流施設着工、EV貸し出しも検討

2022年10月18日/物流施設

KICホールディングスは10月18日、東京都あきる野市に建設する「KICあきる野ディストリビューションセンター(DC)」の着工を同21日に控え、地鎮祭を実施した。

<完成予想図>
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<建設地の現況。野鳥や水生動物などの生息地として有名な「多摩川トライアングル」を背後に望む>
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<周辺図>
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敷地面積1万4700m2に地上4階建て延床面積2万6000m2の建屋を建設する。竣工は2023年12月末の予定。

建屋は北側と南側に2分割して賃貸することを想定。3PLや食品関連等の企業からの需要を見込み、今後テナント誘致を本格化していく。

用途地域は準工業地域で、中央自動車道「八王子IC」から4.6km、圏央道「あきる野IC」から3.8km、国道16号線「武蔵野橋南交差点」から1.5km、JR・西武鉄道「拝島駅」から1.7km、最寄りのバス停から500mの距離に位置し、東京都心や西東京、埼玉西部、神奈川方面と、幅広いエリアを網羅できる立地となっている。

敷地内にはトラック用5台を含む104台分の駐車場を整備。また、時間貸し駐車場やEV充電ステーションも整備し、周辺住民にも開放する予定だ。さらに、テナントサービスの一環としてバンタイプのEVトラックを常備し、EV導入を検討しているテナントへ貸し出すことも検討している。

そのほか、KICが物流施設への導入を進めているHES(Hybrid Electric Supply:複合型電力供給システム)を、同施設にも導入する。HESは、PPA(電力購入契約)によるオンサイト型の太陽光発電に蓄電池を組み合わせたシステム。発電した電力をテナント企業に供給するとともに、余剰電力を蓄電して夜間や停電時等に使用できるようにする。テナント企業は地産地消によるグリーン電力を使用することでSDGs経営を推進できるほか、従来よりも安価な電力を使用できるようになり、BCP(事業継続計画)対策を強化することもできる。

<KICホールディングスの峯田会長兼社長>
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同施設の開発用地はし尿処理施設の跡地。KICホールディングスの峯田 勝之 会長 兼 社長は「この周辺エリアには開発用地が少なく、希少な土地。周辺では競合による倉庫の提供も少なく、国道16号線や圏央道へのアクセス性にも優れており、周辺には子育て世帯が多く雇用の確保にも有利な環境だ」とコメントした。

■「KICあきる野ディストリビューションセンター」概要
所在地:東京都あきる野市小川東1-1-7
敷地面積:1万4706.26m2
用途地域:準工業地域
建物構造:鉄骨・鉄筋コンクリート造
階数:地上4階
延床面積:2万5846.65m2(倉庫2万4017.45m2、事務所1829.20m2)
バース:31台分
駐車場:104台(うちトラック用5台)
着工:10月21日
竣工:2023年12月31日(予定)
施工主:KICあきる野特定目的会社
アセットマネージャー:KICアセット・マネジメント
設計・施工者:関東建設工業

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