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日本船主協会/東京都港区の小学校で海運の仕事を出前授業

2022年10月21日/CSR

日本船主協会は10月20日、日本船長協会と協力し、10月13日に港区立笄小学校6年生を対象に、海運や船員の仕事について出前授業を行ったと発表した。

同校での出前授業は昨年に続き2回目となる。

<出前授業は5年生で勉強した貿易から開始>
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出前授業は、前半は同協会が海運全般のことを、後半は日本船長協会の船長が航行中の体験や船での生活など実務経験者ならではの話をした。

前半では、5年生で勉強した貿易に関する内容の振り返りや、貿易量のうちどれくらいの割合を船で運んでいるかなどをクイズ形式で紹介。99.6%が船で運ばれていると紹介した際は、児童からは驚きの声があがった。併せて船がなくなったら日常生活がどうなるかなどを説明し、海運が担う重要性を伝えた。

<コンテナ型の小物入れ>
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また、海上輸送手段の一つとしてコンテナを取り挙げ、児童にコンテナ型の小物入れを配布し、何故色が異なるのか、中に入れた消しゴム(サッカーボール/フライドポテト)をヒントに考えてもらうとともに、ドライコンテナやリーファーコンテナ以外にも、運ぶものに応じて様々なコンテナがあることを説明した。

さらに、身の回りのほとんどのものを運ぶコンテナが船にどのように積まれているかなど、コンテナ船の模型も活用しながら紹介したところ、児童は興味深そうに模型を見つめていた。

<制服に着替えた船長が講義>
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後半は、前半に資料配布などでお手伝いをしていた船長がスーツ姿から制服に着替え登場。船長のまさかの変身姿に児童は拍手で出迎えた。船長からは、船の大きさ、船を動かす船員の人数、航海士・機関士の仕事内容や日頃の船内コミュニケーションは英語であることなどについて紹介した。

また、船内の過ごし方では、コックがつくる様々な国の料理を食べられること、運動器具やゲーム等の娯楽も充実していることやインターネット環境も完備されていることなど、長期にわたる船内生活ならではの、様々な工夫がなされていることを伝えた。

質疑応答では、児童から船長に「船員の給料は?」「船酔いする船員はいるのか?」「航海し易い海域はあるのか?」など沢山の質問が挙がった。船長が夫々丁寧に回答し、終始和やかな雰囲気のなか、出前授業は終了した。

同協会は引き続き、海運の重要性を広く知ってもらうための活動を展開していくとしている。

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