商船三井は10月25日、ウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)を搭載した石炭輸送船「松風丸(しょうふうまる)」が、オーストラリアのニューキャッスルに初入港したと発表した。
松風丸の初入港に伴い、10月24日に現地で式典が行われた。オーストラリア政府は、2050年までにネットゼロ・エミッションを実現する政策を掲げている。世界最大の石炭輸出港であるニューキャッスルの地元港湾関係者の間では、生活基盤を支えるエネルギー資源の輸送に従事しながら脱炭素に貢献する「松風丸」への期待と関心が高く、オーストラリアと日本の多くの関係者に温かく迎え入れられての初荷役となった。
松風丸は、東北電力の専用船として主にオーストラリアやインドネシア、北米等からの石炭輸送に従事。従来の同型船と比較して日本~豪州航路で5%の温室効果ガス削減効果が見込まれている。
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