アスクル100%子会社のASKUL LOGIST(アスクルロジスト)は11月15日、東京都より「東京都障害者雇用優良取組企業」として「令和4年度障害者雇用エクセレントカンパニー賞」(東京都知事賞)を受賞したと発表した。
<11月1日の表彰式 (左)東京都の小池百合子都知事、(右)ASKUL LOGIST 人事総務部人材開発課 課長兼務 福岡物流センター 坂井 博基 副センター長(受賞者)>
選定されるにあたっては、基幹作業にも障がい者スタッフを配置し人材教育に注力している点、働く人全員で「ナチュラルサポート」に取り組んでいる点、さらには、会社主導で定期的に実施する「支援会議」や「家族会」でトラブルを解決に導いている点などが評価された。
「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」は、障害者が社会の中でいきいきと活躍できるよう、特色ある優れた障害者雇用の取組みを行っている企業を東京都が表彰するもので、その努力と功績を讃えるとともに広く都民に周知し、障害者の雇用促進に役立てるもの。障害者法定雇用率を達成している都内企業のうち、障害者の能力開発や処遇改善を積極的に行うなど、優良な取組を行う企業が選定される。
評価された障がい者雇用に関連する取組みは、基幹作業にも障がい者を配置し、責任ある仕事を任せられる人材を育成したこと。アスクルの物流センターでは、販売する商品を入荷し在庫化、注文に合わせて選定・梱包し、方面別に出荷をしている。庫内では設備の高度自動化を進めているが、自動化が難しい工程や人による判断が必要な工程では、従業員がそれらの工程を担う。障がいの有無に関わらず、責任ある仕事を任せることで積極的に人材の育成に取り組み、今では現場のリーダーを務める障がい者スタッフもいる。
また、働く人全員で取り組む「ナチュラルサポート」で働きやすい環境を構築していること。アスクルロジストでは、障がい者スタッフを特別扱いせずに楽しく働けるように温かく接する「ナチュラルサポート」を継続的に実施している。「ナチュラルサポート」では、ジョブコーチの資格を持つ社員だけでなく同じ現場で働く従業員全員が一歩ずつ歩み寄り、互いに助け合いながら働きやすい環境づくりを行っている。
さらに、会社主導で開催する「支援会議」や「家族会」によりトラブルも早急に解決。アスクルロジスト主導で、障がい者スタッフの家族・本人・支援機関・産業医・上司などが集う「支援会議」や障がい者スタッフの家族同士を結ぶ「家族会」を定期的に実施している。日頃からこのような会を活用して、勤務する上で困っていることや改善策などをあらゆる立場の人と共有・協議し、解決に結びつけている。
アスクル/配送サービス委託の「関通」保有のデータ流出の可能性