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福岡ロジスティクス市況/新規供給エリア拡大、空室なく賃料上昇

2022年12月23日/調査・統計

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JLL(ジョーンズラングラサール)は12月23日、「福岡ロジスティクス市場2022年第3四半期」を発表した。

<需要と供給>
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それによると、需要と供給では、EC企業や小売企業からの需要は堅調であり、第3四半期のネットアブゾープションは新規供給量と同じく12万1000m2となった。

第3四半期は2棟12万1000m2の新規供給があり、ストックは前期比14%増加の98万5000m2となった。福岡市エリアのCBRE IM福岡とMFLP・SGリアルティ福岡粕屋が供給されている。複数の開発案件が進んでいるが、順調にテナント誘致が進んでいる。

第3四半期末時点の空室率は0.0%と空室が全くない状況が続いている。

<賃料と価格の推移>
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賃料と価格では、第3四半期末時点の賃料は月額坪当たり3301円となり、前年比5.1%の上昇となった。新築物件の高水準な賃料が既存物件にも波及しながら上昇が続いている。

第3四半期末時点の福岡圏の価格は前期比4.8%の上昇、前年比13.6%の上昇となった。投資利回りの低下と賃料上昇を反映した。

今後の見通しでは、2019年から空室率0%と既存物件に空室がなく、新規物件も竣工時には満床と需給のひっ迫が続いている。開発案件が増加しており多少の需給緩和が予想されるが、低廉な賃料水準にある既存物件の賃料上昇は続くと予想される。

新規供給は従来から物件が供給されていた福岡IC周辺や鳥栖エリア以外にも古賀市や筑紫野市、朝倉市などにも見られ、東京圏や大阪圏と同様に開発エリアの拡大が続いている。

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