帝国データバンクが12月27日に発表した「企業経営者が選ぶ2023年の注目キーワード」に関するアンケート結果によると、2023年の最注目キーワードは「ロシア・ウクライナ情勢」(全体の90.3%が回答)となった。
以下、「原油・原材料価格高騰」(68.5%)、「電気料金値上げ」(59.9%)、「円安」(58.4%)、とコスト高に関連するキーワードが続いており、「新型コロナウイルス」(57.9%)と「台湾有事」(51.3%)も半数を超えた。
また、業界別に全体より10ポイント以上高かった注目キーワードをみると、運輸・倉庫業界では、「原油・原材料価格高騰」(81.8%、全体比+13.3ポイント)、「賃上げ」(51.9%、+13.6ポイント)、「働き方改革」(50.6%、+24.1ポイント)と、燃料価格高騰や深刻な人手不足などを背景とした待遇改善に関連するキーワードが並んだ。
加えて、「物流の2024年問題」(66.2%、+47.8ポイント)は、時間外労働の上限規制が適用されることで、長距離運送のドライバー確保が難しくなると言われており、業界に直結するキーワードとして全体を大幅に上回った。
同アンケートは2022年12月12~16日にかけて、インターネット調査により行われた。有効回答企業数は1672社。