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エア・ウォーター/子会社が熊本県玉名市に低温物流センター建設

2023年01月17日/物流施設

エア・ウォーターは1月17日、グループ物流会社の桂通商が熊本県玉名市に低温物流センターを建設すると発表した。

<桂通商 熊本低温物流センター>
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新物流センターの建設は、熊本県の主力産業である農業の担い手不足や、物流の2024年問題といった社会課題の解決を図ることを目的としたもの。6億円を投じる計画で、着工は2023年6月、稼働開始は2024年2月を予定している。

現在、熊本県を産地とする青果物の輸送は大型車両による長距離輸送が主軸となっており、大消費地である関東までの輸送は走行距離が片道1100kmを超え、長時間運転がドライバーの大きな負担となっている。また、荷積み・荷下ろしなどの荷役作業や長時間の待機など対処すべき課題も山積している。

新物流センターでは、県内各地から集荷した青果物を保管し、積み合わせを行う共同センターとしての機能を果たすことで、荷役作業の効率化やトラック積載率の向上を図り、法改正を見据えた持続可能な青果物輸送に対応する。

また、低温物流センターの整備により、選果後の低温保管による出荷タイミングの調整が可能となるほか、品目ごとに最適な温度管理を徹底し、青果物の品質維持にも取り組む。

さらに、桂通商が有する京都市、兵庫県西脇市、大阪市の自社物流施設でも、物流中継拠点としての機能整備を進め、大消費地までの長距離輸送における効率的な輸送とコールドチェーンを駆使した付加価値の高い物流モデルを構築する。

将来的には、エア・ウォーターグループが有する農産加工の技術や青果小売のネットワークも活用し、熊本県の農業のさらなる発展と消費地への安定した青果物供給に寄与していく。

■桂通商 熊本低温物流センター概要
所在地:熊本県玉名市寺田367
敷地面積:5804m2
建設面積:2434m2
温度帯:5~15度(チルド倉庫、3温度帯で対応可能)
投資額:約6億円
新規採用:20名
着工予定:2023年6月下旬
事業開始:2024年2月(予定)

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