セイノーホールディングスと岩手県、岩泉町、岩泉ホールディングス、セイノーホールディングス、エアロネクスト、NEXT DELIVERYは2月22日、岩泉町乙茂にある道の駅いわいずみにおいて次世代高度技術の活用により新しい物流サービスの構築を目指した「中山間地域におけるドローン配送」の実証実験を2月21日に実施したと発表した。
<左よりセイノーHD河合秀治執行役員、岩泉町中居健一町長、岩泉HD山下欽也社長、岩手県ふるさと振興部科学・情報政策室科学技術課佐藤光勇課長(2/14撮影)>
<ドローン配送されたラーメンを食べる佐々木執行役員(岩泉HD)と箱石さん(ふれあいらんど館長)>
実証実験は、岩手県による「令和4年度岩手県中山間地域におけるドローンを活用した地域課題解決に係る実証実験等業務」における委託業務として、岩泉町の抱える地域課題の解決を目指してセイノーHDとエアロネクストが開発推進するドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流の新たなしくみである”SkyHub“の技術を活用し、ドローン配送サービス事業を主体とするエアロネクストの子会社、NEXT DELIVERYが行った。
中山間地域での買い物支援、緊急物資支援などを想定して、岩泉町内のエスマート本店から旧浅内駅まで日用品(卵・岩泉のむヨーグルト・パン、ホルモン鍋セット)をドローン配送した。
エスマート本店から片道約3.5kmの距離を約7分で、エアロネクストが開発した物流専用ドローンAirTruckによって、旧浅内駅で待つ注文者(想定)に届けられた。ドローンによって、空から届けられた商品を手に取り、應家さんは「新鮮なものを注文して、すぐに届けてくれるのはすごく嬉しい」とコメント。
<龍泉洞黒豚みそラーメンを配送して戻る日本発物流専用ドローン“AirTruck”>
<ドローン配送された卵・岩泉のむヨーグルト・パンと岩泉ホルモン鍋セット>
また、観光資源の創出を目的に岩泉HD協力のもと道の駅いわいずみから対岸にあるふれあいらんどまでフードデリバリーを行った。道の駅いわいずみにあるレストラン岩泉にて作られた熱々の名物「龍泉洞黒豚みそラーメン」をブルートレイン日本海の前で待つ注文者(想定)へ届けた。ラーメンを試食した佐々木執行役員は「想像より熱々で汁もこぼれずに届いて、ラーメンが飛ぶというのが本当にできるんだなと思った。レストランで食べるのと変わらなかった」とコメントしている。
今後も6者が相互に連携、協力し、また地域の事業者とも連携し、町の課題や町民のニーズに沿って、ドローンをはじめとする次世代高度技術の活用によるドローン配送と陸上配送を融合した新スマート物流「SkyHub」の社会実装に向けた検討を進めていき、岩泉町における地域の課題解決と活性化に寄与していくとしている。
セイノーHDほか/大分県宇佐市で道の駅を活用したドローン配送