いすゞ自動車とUDトラックスは3月29日、共同開発した新型トラクタヘッドいすゞ「ギガ」、UDトラックス「クオン」を発表した。
＜左から新型トラクタヘッドいすゞ「ギガ」、UDトラックス「クオン」＞
この新型トラクタヘッドは、2021年4月にUDトラックスがいすゞグループ入りしてから初めて共同開発した商品であり、各々の販売網で4月4日より発売される。
今回の共同開発において、いすゞとUDトラックスは、両社の技術を持ち寄ることで、エンジンのダウンサイジングにより高い積載効率を追求したほか、運転操作性の向上や安全装備の拡充などにより、ドライバー不足や労働環境の改善といった社会課題の解決を目指した。
UDトラックス本社で開催された発表会で、南真介いすゞ 取締役専務執行役員は「本日、共同開発した新型トラクタヘッドの発表ができたことを大変嬉しく思う。UDトラックスがいすゞグループ入りしてから、相互に理解を深め、新しい価値を創造しようとする風土が醸成され続けている。協業を深化させていくことで、物流課題の解決に貢献し、『運ぶ』の未来を加速させていく」とコメント。
また、大平隆いすゞ 専務執行役員は「いすゞには、小型・中型・大型、そしてバスまで幅広い商品ラインアップがあり、それらをご利用いただいているお客様の様々なニーズや使い方についての知見がある。今後も両社の強みを持ちより、効率的な開発を通じて、お客様にソリューションを提供していく」と語った。
UDトラックス 開発部門シニアバイスプレジデント兼最高技術責任者のダグラス・ナカノ氏は「いすゞグループの一員となることで、13年ぶりに6×4をUDトラックスの商品ラインアップにカムバックさせることができた。今後も、いすゞグループの一員として、魅力的な大型車の開発を進めていく」と意気込みを見せた。
いすゞとUDトラックスは、現在両社合わせて国内400拠点を超える商用車サービス網を展開。また、国内外部品倉庫の相互活用、補給部品の共同配送・購買、海外事業の強化を目的に共同オフィスをシンガポールに開所するなど、協業の深化を続けている。
