LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





新東名高速道路 伊勢原大山IC~新秦野IC /開通後、物流効率推進

2023年04月14日/調査・統計

NEXCO中日本は4月14日、2022年4月に開通した新東名高速道路(新東名)伊勢原大山インターチェンジ(IC)~新秦野IC間が開通1年を迎えるにあたり、整備効果を取りまとめ、発表した。

それによると、整備効果として、アクセス性向上による物流効率化、IC周辺の土地利用を推進としている。新東名(神奈川県区間)全通を見据え、沿線全体で土地利用計画の策定・開発の推進。秦野丹沢スマートIC周辺の工業団地では、秦野市内の渋滞箇所を回避した輸送が可能となり、所要時間が約12分短縮し輸送効率が向上した。また、企業進出の相談・問合せが増加し、産業利用促進ゾーン(約15ha)の整備準備が進むなど、IC周辺の土地利用が進展したとしている。

開通区間周辺の秦野丹沢スマートIC周辺の工業団地から海老名JCTまでの所要時間が、開通前は31分だったが、開通後は約19分となった。この工業団地とは、大秦野工業団地、曽屋原工業団地、堀山下テクノパーク、平沢工業団地を指す。

秦野市では「企業進出に係る相談・問合せが増加しました。戸川産業利用促進ゾーンの整備に向けて準備を進めています」と話している。

<海老名南JCT〜豊田東JCT間のダブルネットワーク化>
20230414nexco1 520x247 - 新東名高速道路 伊勢原大山IC~新秦野IC /開通後、物流効率推進

<三大都市圏間の当日配送を可能とする「物流の高度化・利便性向上」に寄与>
20230414nexco2 520x126 - 新東名高速道路 伊勢原大山IC~新秦野IC /開通後、物流効率推進

<大都市圏に立地が進む物流施設(トラックターミナル)>
20230414nexco3 520x212 - 新東名高速道路 伊勢原大山IC~新秦野IC /開通後、物流効率推進

また、新東名(海老名南JCT〜豊田東JCT)の約253kmは、2027年度の全線開通を目指し、新秦野IC〜新御殿場IC間を建設中。全線開通により東名・新東名のダブルネットワークがより強固になるとしている。さらに、全線開通を見据えた大型物流ターミナル開設が進展、当日配送サービスが実現するなど、物流高度化への貢献が期待できるとしている。

そして、ダブルネットワーク整備による時間信頼性の向上により、日中時間帯の長距離幹線輸送が可能となり、首都圏・中京圏における大型物流ターミナルの開設、三大都市圏間での多頻度運行による当日配送可能圏の拡大に寄与。安定した配送運行の実現や所要時間の短縮により、物流トラックドライバーの負担軽減、安全性の向上に寄与していると評価されている。

物流事業者の声では、「多頻度運行では24時間タイムスケジュール通りの運行が絶対条件となり、いかに時間軸を崩すことなく運行を継続させるかカギになる。東名・新東名がダブルで並走していることは、弊社としては安心につながる」と述べている。

関連記事

調査・統計に関する最新ニュース

最新ニュース