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SAPジャパン/サプライチェーンソフトウェアの新機能を発表

2023年04月14日/IT・機器

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SAP本社は4月12日、サプライチェーンソリューションに対する新しい進歩を遂げた新機能について発表した。

それは、リスクに強く持続可能なサプライチェーンの運用を実現するための新しいデータ駆動型のインサイトを生み出すもの。これには、SAP Digital Manufacturingソリューションに組み込まれた人工知能(AI)、製造、サービス、メンテナンスプロセスにおける3D製品および操作ビューアー機能、そしてSAP Responsible Design and Productionソリューションにおける持続可能な包装ガイドラインの遵守が含まれる。

現代の世界では、常に変化が起こることが当たり前になっている。企業が変化に耐えるためには、回復力が必要不可欠。それを実現するために、企業はコスト、スピード、利益、顧客サービス、リスクを考慮してサプライチェーンと製造プロセスを再設計することを検討している。2023年オックスフォード・エコノミクスのデジタルサプライチェーンに関するグローバルレポートによると、製造業の経営者は、他の部門の経営者に比べて、予測分析能力を向上させるためにインテリジェントテクノロジーを大規模に導入する傾向がある。しかし、1000人の調査回答者のうち、企業のどの部分にも予測分析を導入していると答えたのは36%に過ぎない。

SAPの顧客は、SAP Digital Manufacturingに組み込まれたAIを採用し、AI主導のインサイトとAIを活用した外観検査プロセスを実現することで、より回復力を高めることができる。

顧客は、不良部品を早期に発見し、迅速に対処することで、より歩留まりの良い、すぐに納品できる品質の材料を生産することができる。製品の不良率が低下することで、サービスクレームが減少し、資産の健全性とメンテナンスが向上する。

Porsche (ポルシェ)社と Schuler(シューラー)社の合弁会社であるSmart Press Shopは、SAP Digital Manufacturingに組み込まれたAIを活用し、自動車生産での新たなマイルストーンに到達した。クラウドファーストの開発戦略を採用したSmart Press Shopは、完全なペーパーレス生産と、自動車のボディパーツをプレスするための生産ライン機械の設定を完全に自動化したプロセスを実現した。SAPソフトウェアと組み込みAIの助けを借りて、Smart Press Shopはリアルタイムで材料の品質を評価し、機械のパフォーマンスを調整して、物流やオペレーションでのダウンストリーム工程を改善することができる。

Smart Press Shop GmbH & Co. KGのヘンドリック・ローテ(Hendrik Rothe)CEOは、「SAPソリューションのおかげで、Industry 4.0の原則に基づいた自己最適化生産、エンド・ツー・エンド・トレーサビリティ、資源節約生産といった我々の要件を満たすシステム環境をSmart Press Shopで迅速に構築することができた。SAP S/4HANA(R) Cloud, public editionとSAP Digital Manufacturingのコアソリューションは、数か月で使える準備ができた。このソリューションのおかげで、リアルタイムでのデータ処理、紙を使わない生産管理、そして最終的にはすべてのプロセスの透明化が可能になった。このように、私たちは非常に柔軟で、将来に向けた体制を整えている」と述べている。

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