センシンロボティクスは4月20日、同社が提供するヤード測量を行う棚卸サービスが、産業振興に採用されたと発表した。
<産業振興の原料ヤード在庫管理 動画>
このサービスは、ドローンやバックパックライダーなどの最新技術を使い現場状況の点群データを生成し、スクラップを解析、可視化するなど、現場の在庫状況を効率的に把握し、余剰在庫の削減といった適正な在庫管理に向けてワンストップで支援するもの。
スクラップの種別ごとに在庫量・空きスペース・品質などの在庫情報を解析し、解析結果を業務データとして活用できる形式で出力・表示し、関係者間での円滑な情報共有も可能。広大なスクラップヤードの在庫管理に要する業務負荷を軽減できるなど、業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)に寄与するとしている。
スクラップヤードの在庫管理にはドローンの活用も注目されているが、飛行禁止エリアやGNSSが届かない屋内など、ドローン飛行が難しい現場などもあったため、まずはバックパックライダーの活用に至ったもの。将来的にはヤード環境に応じたバックパックライダーとドローンの活用を目指す。
2022年度は全国で効果検証を行っており、2023年度内に現場で活用を予定している。
なお、これまで広大な原料ヤードでの在庫管理は、作業員による目視や巻尺での概算計測を行っており、現場の状況把握には膨大な工数を要していた。鉄鋼業界が脱炭素に向けCO2排出量の少ない電炉への切り替えが急速に進む中、スクラップの重要性がより高まってきており、これまで以上に材料の品質や取り扱いの高度化の重要性が増していた。
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